LinkStationにアクセスできない場合の原因と復旧方法

共有で使用しているLinkStationにアクセスできない。エラーメッセージが表示されてしまう。共有フォルダにアクセスができない。保存したデータが入っているフォルダが読み込めない・書き込めないなどトラブルが発生した際は慌てずに一つ一つ確認していきましょう。LinkStationに障害が発生してしまった時は再起動や電源の入り切りの繰り返しを行うと障害が悪化してしまうこともあります。ここでは大事なデータが入っている機器トラブルを解決するための方法を紹介していきます。
LinkStationにアクセスできない場合の原因とは?
LinkStationにアクセスできない場合の原因は、ファームウェアの損傷による障害や内蔵HDDのシステム損傷による障害が多いです。また、内蔵HDD自体が物理的に故障してしまっていることもあります。障害の原因によってすぐに解決することもあります。まずはどのようなトラブルが発生してしまっているかを確認していきましょう。
LinkStationに表示されるエラーメッセージ
使用しているLinkStationに次のようなエラーメッセージが表示されたら注意しましょう。
<Windowsを使用している方>
¥¥192.168.0.9にアクセスできません。このネットワークを使用するアクセス許可がない可能性があります。アクセス許可があるかどうかこのサーバーの管理者に問い合わせてください。指定されたログオンセッションは存在しません。そのセッションはすでに終了している可能性があります。
通信エラー:ディスク情報で、取得に失敗した情報がありました。エラー情報の取得に失敗しました。
<Macを使用している方>
サーバー“〇〇〇〇”への接続で問題が起きました。サーバー名またはIPアドレスを確認して、やり直してください。問題を解決できない場合は、システム管理者に問い合わせてください。
身近に起こるトラブルとは?
LinkStationは突然アクセスできなくなってしまうことが多くあります。ネットワークドライブの認識がパソコン上で行えなかった際にアクセスができなくなったり、作成したデータを保存しようとした時に保存先がないといったエラーメッセージが表示されたり、データの書き込みやデータの読み込みができなくなったりとトラブルが発生することがあります。
エラーコード
LinkStationに障害が発生してしまっているかはエラーコードで判断することができます。
エラーコード | エラーが示す内容 |
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E04 E06 | ファームウェアが破損してしまっているエラーコード |
E11 E12 | ファン・冷却に関するエラーコード |
E13 E14 | RAIDに関するエラーコード |
E15 E16 E22 E23 E30 | ハードディスクに関するエラーコード |
↓RAID障害の種類や復旧方法はこちら
簡単な解決方法
LinkStationだけでなく使用しているメディアにトラブルが発生した際には下記の方法で解決できることがあります。まずは試してみましょう。
1. LinkStation本体の再起動 |
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2. PCの再起動 |
3. LANケーブルの確認と機器周りの掃除 |
1. LinkStation本体の再起動
LinkStationにアクセスできない場合、まずはLinkStation自体を再起動してみましょう。何かの影響で機器自体が正常に起動していない・止まってしまっていることもあります。機器の電源を切って1回だけ再起動を行ってみましょう。再起動や電源の入り切りの繰り返し行うと中のHDDを悪化させてしまったり上書きが進んでしまったりすることもあるため1度の再起動で改善が見込めない状況の時には電源を切ってそれ以降は何もしないことが最善策と言えます。再起動も難しい状況であれば電源を切りましょう。
2. PCの再起動
アクセスができない原因はPC上の問題であることもあります。PCを再起動して問題なく共有フォルダ等にアクセスできる際はすぐに問題が解決できるでしょう。しかし、LinkStationにアクセスできるPCが複数台あって、すべてのPCからアクセスができない状況の時にはLinkStation自体にトラブルの原因があると考えましょう。
↓共有フォルダにアクセスができない時の解決方法はこちら
3. LANケーブルの確認と機器周りの掃除
共有で使用する機器は設置後、そのままの状態で移動させずに電源を落とさずに使用を続けることが多くケーブル周りを確認することは少ないかと思います。機器は部屋の隅に置くことも多く、ケーブルの上に物を置いてしまい接続が不安定になってしまったり、ケーブルが何かに挟まってしまったりと機器本体ではなくケーブル周りに原因があることもあります。一度ケーブルがしっかり刺さっているか。コンセントから機器までのケーブルを確認して電気が来ているかも確認しましょう。電気が来ている場合は機器本体、モデム、ルーター周りも確認しましょう。機器周辺が埃などで汚れてしまっていると精密機械はうまく動かなかったり通信ができなかったりすることもあります。機器周辺の掃除をすることで改善することがありますので試してみましょう。ケーブル周りのチェックや掃除を行っても状況が改善しない場合はLANケーブルを新しいものに交換することで改善することがあります。
エラーコード別の解決方法
エラー内容 | 解決方法 |
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ファームウェアに関する エラーコードE04 E06 |
ファームウェアの更新で解決することがあります。 難しい場合や悩んだ時には復旧の会社へ相談しましょう。 |
ファン・冷却に関する エラーコードE11 E12 |
異物や埃がないかを確認して掃除をしましょう。 設置場所も涼しい場所へ移動させるなどで改善が見込めます。 |
RAIDに関する エラーコードE13 E14 |
ディスクチェック、RAIDアレイの再構築、HDDの交換などで改善が見込めます。 この時に作業を誤るとデータが上書きされる危険性もあるため、 不安な場合や悩んだ際には復旧の会社へ任せてしまった方が安全です。 |
ハードディスクに関する エラーコード E15 E16 E22 E23 E30 |
HDDの交換や取り付けのし直しで改善が見込めます。 HDDが故障していること・フォーマットを勧められることがあり、 個人で作業を進めると状態が悪化してしまうケースも多いエラーのため データが大事な方は電源を切って復旧の業者に相談することが最善策です。 |
↓RAIDの再構築やリビルドでお困りの方はこちら
↓ハードディスクのエラーが出た時の解決方法はこちら
LinkStation からデータを復元する方法は
個人で対応できる方法としては、無料のデータ復旧ソフトを使用する方法があります。フリーソフトの使用は状態を悪化させてしまったり、データを上書きしてしまったりすることも多く、必ずしも希望する結果になるとは言えないものです。有料のソフトを購入しても状態が悪化してしまったり、データが上書きされてしまったり希望するデータが復元できなかった場合はかけたお金も無駄になってしまいさらに悲しい思いをすることになってしまいます。機器の中のHDDに問題が発生してしまっている際には個人で対応するには難しいことも多いため、復旧業者に相談することを検討しましょう。
まとめ・それでも困った時は余計なことをせずに復旧会社へ
大事なデータが入っている。一人だけで使っているものではない。時間が経てば経つほど影響が大きくなりそうだ。業務に支障が出ている。このままだと支障が出てしまう。作業ができない。など一つでも当てはまる場合は復旧の専門会社に相談することが解決への近道となるでしょう。