データ復旧のアドバンスドテクノロジー

停電後NASに繋がらない場合やデータ消失回避方法を紹介

停電後NASに繋がらない場合やデータ消失回避方法を紹介

停電が起きた後、NASやサーバーなどにトラブルが起きた事がある方も多いのではないでしょうか。TeraStationやLinkStation、LANDISKなどのNASは精密機器の1つで停電後に様々な症状が出てしまうことも少なくありません。地震・落雷・台風・風雨の影響で起きる停電やプレーカーが落ちた・法定点検や年次点検後の停電など、突然、起きてしまう停電と予定していた停電、どちらであっても通電し直した時に機器が起動しない・共有フォルダに入れない・データが見られなくなった・接続できない等のトラブルが発生してしまうことも多いものです。ここでは停電後にNASやサーバーにトラブルが起きた場合の対処法とデータ消失を防ぐための方法も紹介していきます。

NAS(ネットワーク接続HDD)とは

NASとはネットワーク上に接続することができるハードディスクのことを指します。正式名称はNetwork Attached Storageと言い、NAS=ナスの略称で呼ばれています。NASはデータ保護のために様々な冗長性の仕組み(RAID)やバックアップ機能を備えています。

NASと外付けHDDの違い


NASも外付けHDDもデータの保存が可能な記録媒体の1つです。大きな違いを挙げるとするとNASはネットワーク上で1対多数の接続ができ、同時に複数の端末(パソコンやスマートフォン、タブレットなど)から同時接続が可能な機器であるのに対し、外付けHDDは1対1で端末と直接接続して使用するところにあります。複数のパソコンなどでデータの共有を行いたい場合にはその都度PCに繋ぎ直しが必要となる外付けHDDよりも同時にネットワークを介して複数のパソコンから接続が可能となるNASを使った方が繋ぎ変えの手間や時間がかかる事が無く、冗長性やバックアップ機能もあるためTeraStationやLinkStation、LANDISKなどのNASは企業や学校、家庭内で多く利用されているものです。

停電後にNASやサーバーに生じるトラブルや症状例


停電の後にはNASやサーバーなどの機器に下記のようなトラブルや症状が起きてしまうことがあります。TeraStationやLinkStation、LANDISKなどのNASを使用している時に停電が起きた場合には保存しているデータを消失してしまうような重篤な障害が発生してしまうことも少なくありません。データが大事なもの・無くなると困るかもしれないと頭によぎった場合には機器の電源を切ることから始めましょう。停電の後に電源の入り切りを行うことで状態が悪化してしまい、データの取り出しや復旧が難しくなってしまうことも多く起こりえます。

  1. NASが起動しない・サーバーが起動できなくなった
  2. 共有フォルダなど、データにアクセスができない
  3. アクセスランプが異常・HDDランプが赤点滅になっている等、点灯の仕方がおかしい
  4. フォルダが一部しか開かない・特定のファイルしか開けない
  5. ファイルやフォルダが文字化けしている
  6. データが消えた・フォルダやファイルが見つからない
  7. エラー音が鳴っている
  8. 異音が聞こえる

↓LANDISKにアクセスできない等のトラブルでお困りの方はこちら

停電の後にNASにトラブルが起きる原因


停電が起きるとNASの電力供給部分にトラブルが発生し、RAIDなどの冗長性が生かされる事が無く、システムが停止してしまいます。システムが停止した場合にはHDDが故障したり中の部品が損傷してしまったり、RAID構成やファイルシステムが壊れてしまったりするとデータが消えてしまう・復旧が難しくなってしまうこともあるものです。

  1. 内蔵HDDの故障や内部部品の損傷
  2. ショートしてしまった事で起こる基板故障や損傷
  3. RAID崩壊など、RAID構成やファイルシステムの破損
  4. 制御システムの不具合や異常の発生

1.内蔵HDDの故障や内部部品の損傷
NASを運用中に停電が起きてしまうと内蔵されているHDDに大きな負荷がかかり壊れてしまうことも多いものです。ハードディスク内のプラッタ(円盤状のデータの保存に使用される部品)と磁気ヘッド(プラッタからデータを読み取る針のような部品)が接触してプラッタに傷や溝を作ってしまうことやヘッドが固着してしまう等、データ消失に繋がる事象が生じている事も少なくありません。停電後、何かしらトラブルや症状が出ている時に通電を続ける・電源の入り切りや再起動を繰り返すことで状態はすぐに重篤化してしまいます。データが大事・取り出したい・復旧したいと考えた際には電源を切ることを優先しましょう。
2.ショートしてしまった事で起こる基板故障や損傷
停電が起き、ショートしてしまうと基板に損傷や障害が発生してしまうことも少なくありません。その結果、機器が起動しない・データにアクセスができない等のトラブル発生に繋がることも多く起こりえます。基板や内蔵HDD、内部部品などが故障してしまった場合には個人で対応することは難しいため、プロの復旧業者に相談することを優先すべき事態でもあります。
3.RAID崩壊など、RAID構成やファイルシステムの破損・4.制御システムの不具合や異常の発生
停電後、複数のHDDで構築しているRAID構成が壊れてしまう事やファイルシステム、制御システムが破損してしまったり、異常が発生してしまったりすることも多いものです。RAID構成やシステム上にトラブルが起きた場合には個人で対応・復旧することは難しいことが多く、電源を切って早めにプロの復旧業者に相談すべき事態でもあります。いつものように操作や作業を続けようとするだけでもデータ消失のリスクも高まってしまいます。まずは手を止めることを優先しましょう。

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停電が起きる状況とは

停電が起きる状況は、地震や落雷の影響などで突然発生してしまう場合の他に法定点検・ビルのメンテナンスなど日程が決められた上で一定時間、停電される機会もあるものです。突然の停電でも予定していた後の停電でも機器に思わぬトラブルが生じてしまうことは多く起こりえます。

  1. ・地震の影響
  2. ・台風の影響
  3. ・豪雨や暴風雨の影響
  4. ・落雷の影響
  5. ・法定点検・年次点検・計画停電
  6. ・ブレーカーが落ちた(作動した)
  7. ・電力需給の逼迫

停電が起きた後に注意したいこと

法定点検・年次点検など、予定されていた停電ではない限り停電は突然起こることが多いものです。慌てて操作や作業を行ってNAS本体やデータが保存されているHDDにダメージを与えないように下記のような事に注意しましょう。

  1. ・突然、停電が起きた後は電力が回復した直後に機器の電源を入れないように
  2. ・突然の停電後は停電の原因となる要因(地震や雷など)が無くなる・落ち着いてから機器の状態を確認する
  3. ・落ちたブレーカーを上げる前にNASに繋がっているケーブル等を抜く→ブレーカーを上げてから機器の電源を入れる

停電後にNASに生じるトラブルは落ち着いて対応することで未然に防げることも多いものです。まずは上記のような方法で対処してみましょう。

停電の後、NASに不具合が出た時にはバックアップが取れているかを確認


日頃から大事なデータの保存はバックアップを取っている方も多いのではないでしょうか。バックアップの方法は色々ありますが、停電の後、NASにトラブルが生じた時にバックアップデータを確認したらバックアップが取れていなかった・バックアップは取れていたが一部だった・バックアップを取るのを忘れていた等、他のトラブル発生に気づく事も少なくありません。
・データのバックアップを取る方法例

  1. RAIDのレベルを冗長性の高いものに設定してデータ消失に備える方法
  2. 外付けHDDや別のNASにバックアップを取る方法
  3. クラウドサービスやオンラインストレージでバックアップデータを取る方法

1.RAIDのレベルを冗長性の高いものに設定してデータ消失に備える方法
RAID5やRAID6など、内蔵されているHDDが1台壊れてしまっても運用に支障が出ないレベルでRAIDを構築している場合でも停電後は注意が必要となります。NASに内蔵されているHDDは同時期に製造されたものが入っていることがほとんどで1台壊れてしまった場合には他のHDDも壊れかけている・故障していることも多いものです。停電によって複数のHDDに損傷が起きてしまい、RAIDを組んでいてもデータが消えてしまう・取り出しや復旧が難しくなってしまうことも少なくありません。また、RAIDがうまく構成できていなかった・RAIDのレベルが間違っていた等のトラブルに停電の後、気づくことも多いものです。

↓RAIDのデータ復旧を行いたいと思った時にはこちらも参照ください。


2.外付けHDDや別のNASにバックアップを取る方法
外付けHDDや他のNASにデータのバックアップを取るようにしていても、バックアップが取れていなかった・数か月前、数週間前でデータの保存が止まっていた・バックアップを取り忘れていた等、バックアップを取っているはずが不十分だったり、バックアップが取れていなかったりすることも多く起こりえるものです。
3.クラウドサービスやオンラインストレージでバックアップデータを取る方法
どこでもアクセスできる・場所と取る必要がないなどのメリットがあるクラウドサービスやオンラインストレージを活用してデータのバックアップを取る方法もあります。Dropbox、OneDriveなどビジネス用のサービスも増えてきているため、バックアップ用途として導入を検討しても良いかもしれません。バックアップが無かったり、不十分だったりした場合にはデータの復旧を考える必要が出てきます。

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停電後、NASにトラブルが生じた場合の対処法や復旧方法を紹介

停電によって運用しているNASにトラブルや症状が発生してしまうことも多く起こりえるものです。NASが起動しない・フォルダやファイルにアクセスができない・ランプの点灯状態がおかしい等、様々な症状が出て慌ててしまうことも少なくありません。まずは下記の順で確認を行ってみましょう。無理は禁物です。停電によってNAS本体や内蔵HDDに重篤な障害が発生してしまっていることも多く、無理に操作や作業を進めることで取り返しのつかない状況まで状態が悪化してしまうこともあるものです。少しでも困ったり悩んだりした場合にはプロの復旧業者に相談した上で進めましょう。後悔する結果になることを防げます。

  1. NASのランプの状態や音を確認
  2. 電源の入り切りを1回だけ試す
  3. 内蔵されているHDDを取り出してパソコンに直接繋いでみる
  4. データ復旧の専門業者に相談する

1.NASのランプの状態や音を確認

TeraStationやLinkStation、LANDISKなどのNASは本体のランプの点灯具合によって状態の把握が可能になるものです。停電後、ランプの具合がいつもと違う・赤色点滅や点灯になっている場合には注意しましょう。機器本体やデータが保存されているHDDに重篤な障害が生じていることを示しているランプ表示であることが多いものです。ランプ表示に異常を感じた場合や普段と違う異音が聞こえた時には機器の電源を切ることを優先しましょう。通電し続けるだけでも状態が悪化してしまい、データ復旧の難易度が上がったり復旧自体が難しくなったりすることにも繋がってしまいます。

↓LinkStationのランプが赤く点灯・点滅している場合にはこちらも参照ください。


2.電源の入り切りを1回だけ試す
記録媒体に何かしらトラブルや症状が生じている場合には電源の入り切りを行う事で状況が改善することもありますが、試す際には1回だけに留めておきましょう。電源の入り切りはNAS本体だけでなく、内蔵されているハードディスクに大きな負荷がかかる行為となります。NASにトラブルが生じている時に電源の入り切りや再起動を繰り返してしまうと障害状況が重篤化する・新たな障害の併発や壊れかかっていた部品が完全に壊れる等、デメリットだけが目立つものです。1回だけ試して改善が見込めない場合やNASに保存しているデータが大事な方は試す前にプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。簡単にできることを行った結果、復旧の難易度が上がってしまう事や復旧自体が難しくなってしまう事態はできるだけ避けた方が良いものです。

↓NASのデータ復旧が必要かも?と思った時はこちらも参照ください。


3.内蔵されているHDDを取り出してパソコンに直接繋いでみる
NASが起動しない・共有フォルダやファイルにアクセスができない等の症状が出ている場合に内蔵されているHDDを取り出して直接パソコンに繋ぐ方法もありますが、NASの中に入っているハードディスクをパソコンに繋いでもファイル形式の違いや複数のディスクを使ってRAID構築を行っている事などから外付けHDDをパソコンに繋いだ時のように簡単にデータを見ることはできないため注意しましょう。また、NASからHDDを取り出すこと自体がリスクのある行為となります。取り出したハードディスクをパソコンに接続した際、「フォーマットしますか?フォーマットする必要があります」などのエラーメッセージが表示されたり、取り出したハードディスクをNASの中に戻した時にはRAIDのリビルド(再構築)がかかり、RAID構成が壊れてしまったりデータ自体が破損してしまったりして、復旧が難しくなる程、状態が悪化してしまう事も多く起こりえます。NASの中のデータが大事な方や業務で使っている方、無くなったり消えてしまったりしたら困ると少しでも考えた場合にはハードディスクの取り出しは行わずにプロの復旧業者に相談することを優先しましょう。
4.データ復旧の専門業者に相談する
停電後、NASにトラブルや症状が起きてしまった場合には慌ててしまうことも多いものです。NASに保存しているデータが大事・業務への支障を最小限にしたい・データが取り出せないと困る・早く直したい・復旧料金が気になる等、1つでも頭によぎった場合にはデータ復旧の専門業者に相談する方法を選択しましょう。停電によって生じる障害やトラブルの原因は様々です。重篤な障害が生じてしまっていることも多く、通電を続ける・通常の様に使い始めてしまう・電源の入り切りや再起動を行うような行為でもすぐに状態が悪化してしまうことも少なくありません。RAIDを構築しているNASの復旧は①深い専門知識②高い技術力③クリーンルームなどの専用環境④互換性のある部品調達の4つがあってこそ、早い対応や費用を抑えたデータ復旧が可能となるものです。困った時こそデータ復旧サービス会社の無料相談を利用することを優先しましょう。

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停電の後、NAS本体に故障や損傷が起きていると考えられる場合には


停電後、NASにトラブルや症状が発生して機器本体やハードディスクの故障や部品損傷が考えられる場合には状態の悪化を防ぐことが最優先となります。停電後、NASに内蔵されているハードディスクに生じる障害は物理障害と論理障害のいずれか・もしくは両方が発生することによって症状を引き起こしてしまう事が多いものです。障害の内容によって対応は変わりますが、個人で無理に作業してしまうと取り返しのつかない状況になることも少なくありません。注意しましょう。
・停電後、NASに内蔵されているハードディスクに生じる障害例

  1. 物理障害
  2. 論理障害

1.物理障害
物理障害とは、NAS本体やハードディスクに物理的な損傷や故障が生じたことによって発生する障害のことを指します。停電が起きた後は機器に物理障害が生じてしまっている事も多く注意が必要です。停電後に下記のような症状が出た場合には物理障害が発生してしまっていることが推測されます。

  1. 1.NASが起動しない・サーバーが起動できなくなった/2.共有フォルダなど、データにアクセスができない/3.アクセスランプが異常・HDDランプが赤点滅になっている等、点灯の仕方がおかしい/4.フォルダが一部しか開かない・特定のファイルしか開けない/7.エラー音が鳴っている/8.異音が聞こえる

↓NASの修理を考えている方はこちら


2.論理障害
論理障害とは、機器本体やハードディスク自体は故障していない状態であってもシステムやデータの破損・プログラム上に問題や損傷が生じたことによって発生する障害のことを指します。停電後、下記のような症状が出た時には論理障害が発生してしまっている事が推測されます。

  1. 5.ファイルやフォルダが文字化けしている/6.データが消えた・フォルダやファイルが見つからない

・停電後、NASに故障や損傷が生じて困った時には
通電を続ける・電源の入り切りや再起動を行う・いつものように共有フォルダにアクセスしようとしたりファイルを使おうとしたりするだけでも状態が悪化してしまいデータの取り出しや復旧自体が難しくなってしまうことも起こりえます。まずは機器の電源を切ることから始めましょう。

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停電が起きる前に対策できること

台風が近づいている・法定点検、年次点検の日程が迫っている等、前もって停電が起きることが予想される時にはデータ消失を防ぐための対策を講じておくことも大事なことです。停電によるNASのトラブルを予防したい時には下記のような方法が考えられます。

  1. データはこまめに保存する・ファイルは日付を分けて複数保存するなどデータ消失に備える
  2. 手動だけでなく自動的にバックアップが取れるように設定を行う
  3. ケーブルを抜き、あらかじめ機器の電源を切っておく
  4. UPS(無停電電源装置)を設置する方法

1.データはこまめに保存する・ファイルは日付を分けて複数保存するなどデータ消失に備える・2.手動だけでなく自動的にバックアップが取れるように設定を行う
日頃から行える対策方法としてはNASを使う一人ひとりが小まめにデータ保存を心がける・同じファイルに上書きし続けるのではなく、日付別やファイル名を分けて保存する・NASだけでなく個人のパソコンにもバックアップデータを保存するなど、使い方を見直すだけでもデータ消失を防ぐことに繋がります。また、手動だけでなく自動でバックアップが取れるように設定を行っておくことでバックアップが取れていなかった・バックアップデータが不十分だった等のヒューマンエラーを防ぐことも可能となります。
3.ケーブルを抜き、あらかじめ機器の電源を切っておく
停電が起きることがわかっている時にはNASやパソコン、ハードディスクなどの記録媒体や電子機器で電源が切れるものは切っておきましょう。また、機器は電源を切っていたとしてもケーブルを繋いだままの状態だと電気が流れてしまう・停電によって過電流が流れてしまってショートしてしまうことも起こりえます。電源ケーブルも抜いておきましょう。また、電源タップを耐雷サージ機能が付いているタップに付け替えるなども有効な対処方法の1つです。
4.UPS(無停電電源装置)を設置する方法
停電が起きることが分からない場合や突然の停電に備える・機器の電源を切る事が難しい際にはUPS(無停電電源装置)を設置することでトラブルを回避できることも多いものです。UPS(無停電電源装置)とは正式名称をUninterruptible Power Supplyと言い、急に停電が起きたとしてもUPSから電力が供給されるため、NASやサーバーなどの機器を安全にシャットダウンできるように設定を行う事も可能となります。NASは冗長性があるRAIDを構築していることがほとんどでデータの保護やバックアップ機能を備えているものではあるものの、停電などで電力供給部分に問題が発生してしまうとシステムが停止してしまい、冗長性が発揮されずデータ消失のリスクが高まってしまいます。大事なデータが入っているNASや業務で使用しているサーバーを運用する際には内蔵されているハードディスクの故障やデータの消失を防ぐ事が見込めるUPSの導入を考えることも重要となってきます。しかしながら、たこ足配線でUPSに電力供給を行うなど、誤った使用方法で運用してしまうと反って機器が故障してしまったり復旧が難しくなってしまったりする事態も起こりえます。注意しましょう。

UPS(無停電電源装置)の選び方


停電によってNASやサーバーに損害が生じてしまうと復旧までに時間がかかってしまう・業務に支障が出てしまうことも繋がります。UPSを導入することで未然に防げる停電トラブルもあるため、UPSの導入も検討してみましょう。
・UPSを選ぶ際に確認したい事

  1. 導入したいUPSがNASに対応しているか
  2. 給電方式と費用対効果の検討
  3. バックアップ電源の稼働時間を考慮
  4. バッテリーの寿命も注意
  5. 出力コンセントの数の確認
  6. UPSに接続させる機器の消費電力を考慮する

1.導入したいUPSがNASに対応しているか
NASの種類によってUPS対応・非対応のものがあります。まずは、ここをチェックしましょう。
2.給電方式と費用対効果の検討
UPSは給電方式によって種類が3種類に分かれています。それぞれに特徴がありますが、内部の消費電力の大きさ、停電時の切り替えにかかる時間、製品の価格などに違いがあり、常時インバータ給電方式・ラインインタラクティブ方式・常時商用給電方式の順で価格は安くなります。またメリットとデメリットもそれぞれに違いがあるため、環境にあったUPSを選ぶ必要が出てきます。

UPSの給電方式の種類 常時インバータ給電方式 ラインインタラクティブ方式 常時商用給電方式
製品の価格 高い 中程度 低価格
停電時 安定した電源 内部電源に切り替わる 内部電源に切り替わる
商用電源(AC電源)時 安定した電源 商用電源を使用 商用電源を使用
切り替えにかかる時間 無し あり(10㎳程度) あり(10㎳程度)
メリット 常時安定した電力供給が保たれる 安定した電力供給が見込める 軽量で小型。内部の消費電力が少ない
デメリット 重たい・大型。内部の消費電力が大きい。 瞬停(瞬時電圧低下)が10ms未満である時には対応不可 瞬停(瞬時電圧低下)が10ms未満である時には対応不可・電圧の変動があった場合もそのまま出力される

3.バックアップ電源の稼働時間を考慮
緊急用のバックアップ電源として停電時に稼働できる時間を確認しましょう。負荷容量によってバックアップ・バッテリーの接続時間が異なります。
4.バッテリーの寿命も注意
UPSに内蔵されているバッテリーの寿命は長いものでも2~5年と言われています。経年劣化が進むとそれだけバッテリーの対応時間も短くなるので注意しましょう。
5.出力コンセントの数の確認
接続する機器の数によって必要になる出力コンセントが変わります。出力コンセント数も確認しましょう。
6.UPSに接続させる機器の消費電力を考慮する
接続させたい機器が複数ある場合には消費電力(最大値)を合算した数値よりも大きな数値に対応可能なUPSの選択が必要になります。

停電発生時のUPSとNASの動き

UPSを導入したらNASの運用が安全になる訳でも無いため注意しましょう。UPSを設置した場合には停電時には一定時間、商用電源のバックアップが行われるもののバッテリーで蓄電している電力容量を使い切ってしまうと電力供給は止まってしまいます。そのため、UPSが動いている間にNASをシャットダウンさせ、機器の故障を防ぐ・データ消失を回避することが重要となります。UPSとの連動機能を持つNASとUPSをケーブルで接続させ、停電時にUPSが停電を感知した時にはNASをシャットダウンさせることが可能となります。NASの種類によっては、電力供給が回復した際に通電を検知して自動的に起動し直す設定が行えるものもあり、テレワーク時などNASが手元に無い・手動で電源を入れ直すことが難しい場合などでも対応ができる等のメリットもあります。
・停電発生時のUPSとNASの動き

  1. ①UPSが停電を感知→商用電源から内部電源に切り替わる
  2. ②USBケーブルによってUPSからNASに停電したことが通知される
  3. ③停電検知信号を受信したNASがシャットダウンを開始する
  4. ④NASがシャットダウンされる

まとめ・停電時に困った時は

停電の後、NASにトラブルや不具合が起きている・機器が壊れたかもしれないと思った時には機器の電源を切る事から始めましょう。停電が起きると機器に大きな負荷がかかってしまうため、データが入っているハードディスクや機器を動作させるための部品が壊れてしまうことも多いものです。停電後、NASに何かしらトラブルが起きている時に通電を続ける・電源の入り切りや再起動を行う・いつものようにフォルダやファイルにアクセスを試みるなどの行為は大変危険です。簡単にできることを行った結果、データ復旧の難易度が上がってしまったり、データの取り出し自体が難しくなってしまったりすることも起こりえます。停電後、機器にトラブルが生じた際に少しでも困ったり悩んだりした場合にはプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。アドバンスドテクノロジーはNASのトラブルに多くの復旧実績があり安心です。独自技術やAI技術を持っており、高い技術力によって作業にかかる時間も早く、復旧料金も抑えられるものです。まずは、無料の相談から始めてはいかがでしょうか。