Macが外付けHDDを認識しない場合の原因と復旧方法を紹介!

Macが外付けHDDを認識しない場合の原因と復旧方法を紹介!

Macに接続した外付けHDDが認識しないといったトラブルが発生してしまうことがあります。その場合にはMac側に原因があるのか、外付けHDDに原因があるのかを一つ一つ確認していくことが重要です。Macに接続した外付けHDDが認識しない・アクセスできない・読み込まない・反応しないといった症状はある日突然起きてしまう事が多く、問題が生じた時には慌ててしまうことも多いものです。Mac内だけではなく、外付けHDDに大事なデータを保存している方も多いのではないでしょうか。ここでは、Macに繋いだ外付けHDDが認識しない場合の原因と自分で試せる対処法・復旧方法を紹介してきます。

Macが外付けHDDを認識しない時の原因は


Macが外付けHDDを認識しない時には下記の様な原因が考えられます。

  1. Macに外付けHDDが正しく繋がっていない
  2. ケーブルの損傷
  3. 電源が入っていない・電力不足
  4. マウントしていない
  5. フォーマットが異なる
  6. Finder設定の問題
  7. ファイルシステムの異常
  8. 外付けHDDの故障

1.Macに外付けHDDが正しく繋がっていない

Macが外付けHDDを認識しない・読み込まない場合には、接続状況から確認しましょう。ケーブルがしっかりと挿し込まれていない・外れかかっている等、Macに正しく接続されていない事が原因で外付けHDDが認識しないといったトラブルが引き起こされている事も多いものです。
2.ケーブルの損傷

Mac本体や外付けHDDの故障ではなく、接続ケーブルや電源ケーブルが損傷、断線してしまっている場合にもMacが外付けHDDを認識できなくなってしまいます。Mac側のUSBポートの状態やケーブルが曲がっていないか・断線していないか、目視で確認することも重要です。
3.電源が入っていない・電力不足
外付けHDDは十分に電力が供給されないと接続させたMac上で認識ができず、中のデータにアクセスができない・読み込みができないといったトラブルが生じてしまいます。電源が入っているかも確認してみましょう。
1.Macに接続させた外付けHDDが2.5インチ・ポータブル型の場合
2.5インチの外付けHDDはMacなどのパソコンにUSBケーブルで接続させることで電力が供給される・動作可能になるタイプのHDDです。認識しない場合にはMacに外付けHDDが正しく接続されているかを確認しましょう。
2.Macに接続させた外付けHDDが3.5インチ・据え置き型の場合
3.5インチの外付けHDDはMacなどパソコンだけの電力ではなく、コンセントからの電力供給が必要となる据え置き型のHDDです。電源ボタンが付いている種類もあり、その場合には電源ボタンを押さないと電源が入らない・電力が供給されないため、外付けHDD側の電源ボタンがオンになっているかも確認しましょう。LEDランプが付いているHDDの場合には、LEDランプが点灯しているかもチェックが必要です。電力不足が原因でMacに接続した外付けHDDが認識しないといったトラブルが引き起こされていることも多いものです。
4.マウントしていない
Macと外付けHDDが正しく接続されているのにも関わらず、マウントが解除されている場合には外付けHDD内のデータにはアクセスができません。
※マウントとは、外付けHDDなどのデバイスがMacに認識されて利用可能な状態になることを指します。
5.フォーマットが異なる

Windowsのパソコンで使っていた外付けHDDをMacに接続した場合、フォーマットの形式が異なっている為に外付けHDDが認識できないといったトラブルが生じてしまう事があります。外付けHDDのファイルシステム・フォーマット形式の初期設定はNTFSになっている事が多いものの、NTFS形式ではWindowsのパソコンでしか認識ができません。Macで対応が可能なファイルシステム・フォーマットはHFS/HFS+/FAT/APFSなどの形式になります。
6.Finder設定の問題
通常、Macに外付けHDDを接続させた時にはデスクトップ画面(Finder)上にHDDのアイコンが表示されるものですが、Macを初めて使う際や購入したばかりの外付けHDDをMacに接続した場合にはFinderの表示設定が有効になっていない事が原因でアイコンが出ない状態になってしまうことがあります。その場合にはMacに接続させた外付けHDDが認識しない様に見えてしまうことが起こりえます。
7.ファイルシステムの異常
Macに接続した外付けHDD自体は故障していなくてもファイルシステムに異常や破損が発生してしまうとOSで認識ができない・データの読み込みができないといったトラブルが生じることがあります。特に外付けHDDをMacに接続させた際にエラーメッセージが表示された場合には注意しましょう。ファイルシステムの異常や損傷が起きていることが推測されるものです。
・Macに接続した外付けHDDが認識しない時に表示されるエラーメッセージ例

  1. 「セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。」
  2. 「ハードディスクの問題が検出されました」

※Mac上で「セットしたディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。」と表示されるエラーメッセージはWindowsのパソコンでは「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」と表示されるエラーメッセージと同様のものです。表現方法が違うため注意しましょう。
※フォーマットに関するエラーメッセージが表示された時には慌てて「はい」を押さない様に気を付けましょう。フォーマットしてしまうと保存しているデータは全て消えてしまいます。
※Macに外付けHDDを接続させた場合にエラーメッセージが表示された時にはファイルシステムの異常や破損ではなく、HDD自体が故障したことによって表示されることもあります。保存しているデータが大事なもの・取り出しができなくなると困ると少しでも頭によぎった場合には、Macから外付けHDDをすぐに取り外し、状態が悪化しないように努めることが重要です。
その他、Macのソフトウェア上に不具合が出てしまったことが原因で外付けHDDが認識しないといったトラブルが引き起こされてしまうこともあります。

↓「このコンピュータで読み取れないディスクでした。」と表示されてお困りの方はこちらも参照ください。

8.外付けHDDの故障
Macが外付けHDDを認識しない場合には、外付けHDD自体が故障してしまった事が原因である事が一番多いため、何かしら症状が発生した時には注意が必要となります。電源ケーブルが正しく刺さっている・電源が入っているのにも関わらず中のデータにアクセスできない・アクセスランプも点灯していない場合にはHDDの故障を考えましょう。
・Macに接続した外付けHDDの故障が疑われる状況は

  1. 経年劣化
  2. 落下・落とした・衝撃が加わった
  3. 停電や雷の影響
  4. 動いている音がしない
  5. 異音がする
  6. その他

1.経年劣化
HDDの寿命は3年~4年と言われています。使い方や環境によって違いはありますが、いつかは壊れてしまう機器として認識しておいた方が良いものです。経年劣化によって外付けHDD内の部品が壊れてしまい、認識しない・読み込めないなどのトラブルが生じてしまうことも少なくありません。「HDDの動作が遅い・重たい」「Macに外付けHDDを接続した際に認識できる時とできない時がある」などの症状が出た時には経年劣化によって外付けHDDが壊れかけているサインであることも多いものです。そのまま使い続けると状態が悪化してしまいHDDが完全に認識しなくなるばかりかデータの取り出しや復旧が難しくなってしまう事も起こりえるものです。
2.落下・落とした・衝撃が加わった
外付けHDDは持ち運びがしやすい一方で落下させたり机から落としてしまったり、鞄に入れている際にぶつけたりするなど衝撃によって故障してしまうことが多い機器の1つです。

↓HDDを落下させてお困りの方はこちらも参照ください。

3.停電や雷の影響
停電や雷などの影響によってHDD本体や内部部品が損傷してしまうことも多いため注意しましょう。Macの電源が急に落ちてしまった時には重度の障害が発生してしまうことが多いものです。雷が鳴った後や停電の後にMacに接続していた外付けHDDが認識できなくなった場合にはパソコンから取り外しを行い、触らない様に努めましょう。電源の入り切りや電源ケーブルの抜き差しを行うだけでも取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。
4.動いている音がしない 5.異音がする
HDDを使おうとした際には、内部でデータ保存するためのプラッター(円盤状のディスク)が高速回転を行うため、シャーやジーなどの動作音が聴こえるものです。しかしながら、何も音がしない場合やカチカチ、カタカタなどの異音が鳴ってしまう状況はHDDに重篤な障害が発生してしまっていることが少なくなく、慎重な対応が求められます。

↓HDDから異音がする時にはこちらも参照ください。

6.その他
Macに接続した外付けHDDを使って作業を行っている最中に間違って電源ケーブルを抜いたり、安全な取り外しができなかったり、違うケーブルを誤って挿してしまったりした際には過電流や静電気、部品の損傷によって重篤な障害が発生してしまうことも多いものです。HDDが認識しなくなったりデータにアクセスができなくなったりしたら操作や作業は止めましょう。ケーブルの抜き差しや電源の入り切り、再起動を行うだけでも状態が重篤化してしまう事も少なくありません。

Macで外付けHDDが認識しない際に生じている障害とは


Macで外付けHDDが認識しない際には下記のような障害が発生していることが推測されるものです。

  1. 物理障害
  2. 論理障害
  3. 物理障害と論理障害の両方が発生している

1.物理障害
物理障害とは、HDDなどの記録媒体が物理的に故障してしまったことによって生じる障害の事を指します。HDDに物理障害が発生してしまった時には自分でどうにかできるものでは無い状況であるため、早めにプロに任せることを優先しましょう。物理障害が発生したHDDからデータの取り出しや復旧を行うには1.高度な技術力 2.深い専門知識 3.クリーンルームなどの専用環境 4.互換性のある部品の調達の4つが必須となるものです。
・Macに接続した外付けHDD物理障害が発生する原因例
経年劣化/HDD本体や内部部品の損傷や破損/プラッター上に傷や溝が発生した/水没/落下/転倒/振動/衝撃が加わった/停電/落雷/水没/外付けHDDが動いている時にケーブルを抜いた/違うケーブルを挿した/異音がする/静電気/熱暴走/焦げ臭い/煙が出た/アクセスできません。データエラー(巡回冗長検査(CRC)エラー)です。等のエラーメッセージが表示されるなど
2.論理障害
論理障害とはHDDなどの記録媒体自体は故障していない状況であってもファイルシステムやデータ部分に破損が起きていたりプログラム上に問題が生じていたりすることで発生する障害のことを指します。Macに接続した外付けHDDが認識しない時にMacを使い続けようとすると繋がっているディスクも動く・データの読み書きが進むため、状態が重篤化してしまう・データが上書きされてしまう事も多く起こりえます。外付けHDDが認識しなくなった時には、まずはMacから取り外しを行った方が良いものです。
・Macに接続した外付けHDDに論理障害が発生する原因例
「ハードディスクの問題が検出されました」「フォーマットする必要があります」等のエラーメッセージが表示される/プログラムファイルの損傷やファイルシステムの破損/macOSが起動しない・パソコンが立ち上がらない/Mac上で作業中に外付けHDDのケーブルを抜いた/経年劣化/ウィルス感染/誤削除/誤フォーマットなど
3.物理障害と論理障害の両方が発生している
Macに接続した外付けHDDが認識しない場合には物理障害・論理障害のいずれかだけではなく、両方の障害が併発してしまっていることも多いものです。特にエラーメッセージが表示されている時には、論理障害と物理障害が同時に発生していることが多く、無闇に操作や作業を進めてしまうと後悔してしまう結果に繋がってしまうことも少なくありません。個人で障害の種類(物理障害なのか論理障害なのか)・障害の程度(軽度・中度・重度)を判別することは難しく、安易に判断してしまうと取り返しのつかない状況に陥ってしまう事も多く起こりえるものです。失敗したくない方・外付けHDDに大事なデータが入っている・無くなったり取り出せなくなったりしたら困る・早く問題を解決したい・費用を抑えて復旧したい場合にはプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。

↓外付けHDDからデータ復旧を行いたいと思った時にはこちらも参照ください。

問い合わせ

Macで外付けHDDが認識しない時にすぐに試せる対処法


Macで外付けHDDが認識しない時にすぐに試せる対処法を紹介します。

  1. 接続し直す
  2. 電源のオンオフや再起動を行う
  3. USBポートの変更
  4. 他のパソコンに繋いでみる
  5. ケーブルを変えてみる
  6. Macのソフトウェアをアップデートしてみる
  7. 別の接続方法を試す

1.接続し直す
Macと外付けHDDが接触不良を起こしていることが原因でトラブルを引き起こしていることもあります。まずはケーブルを抜いて再度接続し直してみましょう。ケーブルの抜き差しを何度も行ってはいけません。Macで外付けHDDが認識できないなどの不具合が起きている時にケーブルの抜き差しを繰り返してしまうと状態が悪化してしまうことが多いものです。注意しましょう。
2.電源のオンオフや再起動を行う
Macで外付けHDDが認識しない場合には、電源のオンオフを行ってみる・パソコンを再起動してみることで状況が改善できることもあります。しかしながら、電源のオンオフや再起動はHDDやMacなどの機器にとても負担のかかる行為でもあります。簡単にできる事を行うことで、HDDの状態が取り返しのつかないところまで悪化してしまうケースも多く起こりえるものです。1回だけ試して問題が解決できなかった場合にはそれ以上、電源のオンオフや再起動は行わない様にしましょう。1回だけでもリスクがある行為のため、心配な方・データが大事な方は行う前にプロのデータ復旧・修理業者に連絡してから始めても遅くはありません。
3.USBポートの変更
Mac本体や外付けHDD、ケーブルに問題がない場合でもパソコンのUSBポートの端子部分が損傷してしまっているためにMacで外付けHDDが認識しないといったトラブルが生じることがあります。そんな場合には接続していたUSBポート以外のポートに接続をし直してみましょう。別のポートに繋いでみるだけで解決できることも多いものです。また、USBポートの端子部分が汚れているとMacが外付けHDDを認識しない状態になることもあります。ホコリや塵が溜まりそうなところは小まめに掃除を行いましょう。
4.他のパソコンに繋いでみる
Macが故障しているなど、パソコン側の問題が原因で外付けHDDが認識できない状態が発生していると考えられる場合には、他のパソコンに接続し、外付けHDDが認識できるかを試してみる方法もあります。会社の外付けHDDなどにトラブルが起きた場合、複数のパソコンがオフィス内にあって何台も試すことができたとしても、複数台で何度も試すことは避けましょう。外付けHDD側に問題がある場合に他のパソコンに繋ぐ行為はその分、ケーブルの抜き差しや通電、電源のオンオフが行われてしまいます。その動作のせいで、取り返しのつかないところまで状況が悪化してしまうことも起こりえます。Macで外付けHDDが認識しなかった時に他のパソコンに繋いでみたいと考えた際には行ったとしても試すのはその他1台くらいに留めておきましょう。
5.ケーブルを変えてみる
Macや外付けHDDが故障していない場合でもケーブルの損傷や断線が起きている事が原因で認識しないといった症状が出てしまうことも多いものです。ケーブルの損傷が考えられる場合に、予備のケーブルをお持ちの方はケーブルを変更してみて問題が改善するか試してみることも1つの解決方法として挙げることができます。見た目では断線していない・壊れていないように見える場合でもケーブルが損傷してしまっていることも少なくありません。新しいケーブルを買わないと試せない場合は無理に購入することは避けましょう。ケーブルだけの問題ではないことの方が多く、無駄な出費に繋がることも少なくありません。また、ポータブルタイプのHDDを使っている場合で元々、製品に付属していたケーブルでは無く、長めのケーブルをしている際には電力不足によって機器が正常に動作しなくなってしまうケースも起こりえます。延長ケーブルやUSBハブを使っている場合に外付けHDDの不具合が出た時には一旦、元々付属していたケーブルに戻して接続し直してみましょう。
6.Macのソフトウェアをアップデートしてみる
Macのソフトウェア上の問題が原因で外付けHDDが認識しないといった症状発生に繋がることがあります。ソフトウェアの不具合が考えられる場合にはソフトウェアをアップデートしてみましょう。
・Macのソフトウェアをアップデートする方法

  1. システム環境設定→ソフトウェアアップデートをクリック
  2. アップデートが必要なものが無いかをチェック
  3. アップデートが必要なものが見つかったら最新バージョンにアップデートしてみる

7.別の接続方法を試す
HDDの種類によってはUSB接続だけではなく、eSATAやFireWire接続など、複数の接続形式ができるタイプのものも流通しています。パソコンにUSB以外の接続ができる環境をお持ちの方は別の接続方法を試してみることも1つの解決方法となります。無理に試す必要はありません。Macに繋いだ外付けHDDが認識しない場合には外付けHDD自体が物理的に故障してしまっているケースが多く、色んな接続形式を試すだけでも状態が悪化してしまうこともありえるためです。

Macで外付けHDDが認識しない状態になった場合の復旧方法を紹介

Macで外付けHDDが認識しない時には下記の様な復旧方法があります。

  1. Finder環境設定を見直す
  2. ディスクユーティリティの確認
  3. First Aidを使う
  4. セーフモードで起動する
  5. fsckコマンドで修復を試みる
  6. 復旧ソフトを使う
  7. フォーマットする
  8. データ復旧業者へ相談

1.Finder環境設定を見直す
Macに外付けHDDが正しく接続されている・動作音も問題が無い・ランプも点灯しているのにも関わらず、データにアクセスできない・外付けHDDが認識していない様に見える場合にはFinderの設定を見直しましょう。
・Finder環境設定の確認方法

  1. メニューバー、Appleマークの隣のFinderをクリック
  2. 環境設定をクリック
  3. 「Finder環境設定」が表示→「一般」アイコンをクリック
  4. デスクトップに表示する項目→「外部ディスク」にチェックが入っていない場合にはチェックを入れる
  5. 環境設定を閉じる
  6. デスクトップ上に外付けHDDのアイコンが表示される

2.ディスクユーティリティの確認
Finderの設定を見直して、Macのデスクトップ上に外付けHDDのアイコンが表示されても認識ができない場合にはディスクユーティリティを確認しましょう。
・ディスクユーティリティの確認方法

  1. Finder画面の上部のメニューバーから「移動」をクリック
  2. 「移動」内に出てくる「ユーティリティ」を選択
  3. 「ユーティリティ」内、「ディスクユーティリティ」をクリック
  4. ディスクユーティリティの表示内容を確認

※Macに繋いだ外付けHDDがマウントできている場合にはディスクユーティリティの左側の欄に外付けHDDの名前が表示されるものです。
・「マウントされていません」と表示がされている場合
Macに接続された外付けHDDがマウントできていない状況のため、ディスクユーティリティ画面上部の「マウント」を押して外付けHDDをマウントさせる必要があります。
・容量が表示されても外付けHDDの表示が薄い色の状態の場合には
Macに繋げた外付けHDDが正しく認識されていない(マウントされていない)状態です。グレーアウトした(薄い表示の際には)ボリュームを押して「マウント」をクリックしましょう。マウントに成功すればグレーアウトしていた文字が濃い黒色に戻り正常に表示がされます。
※「マウントに失敗しました」とエラーの表示が出た場合やボリューム名が外付けHDDの名前ではなく、関係ない名称や覚えが無い名前で表示された時にはHDDに論理障害、もしくは物理障害が生じてしまったことが推測される為、それ以上操作を進めない様に注意しましょう。
・ディスクユーティリティに外付けHDDの内容が全く表示されない場合
接続させた外付けHDDをMacが認識できていない状況であることがわかります。ディスクユーティリティ内に外付けHDDの情報が表示されなかった時には、「Macで外付けHDDが認識しない時にすぐに試せる対処法で紹介した1.接続し直す」を行うか次の復旧方法に進みましょう。
3.First Aidを使う

ディスクのディレクトリ構造やフォーマット情報に関するエラーが生じている為にMacで外付けHDDが認識できない症状を引き起こしていると推測される場合には、First Aidを使うことで修復・復旧が可能になることがあります。しかしながら、この復旧方法はHDDに物理的な障害が生じていない・発生しかかっていないことが前提で試せる方法でもあります。Macに繋いだ外付けHDDに何かしら症状や不具合が起きている時には原因の特定が難しい事が多く、物理障害は発生していないと断言できる事の方が少ないものです。万が一、ディスクにエラーなどの論理障害だけでなく物理障害が発生してしまっている時に操作や作業を進めてしまうと取り返しのつかないところまで状態は悪化してしまいます。中に入っているデータが大事な方・無くなると困ることになると少しでも考えた時には手を止めることが最優先となります。
・First Aidを使った修復方法

  1. ディスクユーティリティ→外付けHDDを選択
  2. First Aidボタンをクリック
  3. 修復が可能な場合は修復される

4.セーフモードで起動する

Macに繋いだ外付けHDDが認識しないなどの不具合が出た場合だけでなく、Macに何かしら症状が発生してしまった時に試せる復旧方法としては、Macをセーフモードで起動させる方法もあります。障害の程度が軽い場合や論理障害だけが生じている時にはセーフモードで起動させてみるだけで問題が解決できることもあります。
・セーフモードでMacを起動させる方法

  1. Macの電源を入れる→すぐに「Shift」キーを押し続ける※Macの起動プロセスが稼働中は押し続ける
  2. ログイン画面が表示→キーから指を離す

セーフモードを利用すると必要最低限のソフトウェアのみを使ってMacが起動され、カーネルキャッシュやフォントのキャッシュなど、システムのキャッシュも削除されます。セーフモードを使ってMacを起動させても外付けHDDが認識しない場合にはMac本体ではなく外付けHDDが故障してしまっていることが推測されるものです。
5.fsckコマンドで修復を試みる
パソコンの扱いに慣れている方はMacのfsck(ファイルシステムチェック)コマンドを使って外付けHDDなどの外部ディスクの修復を試みる方法もあります。
・fsckコマンドを使う手順例

  1. Finder→アプリケーションフォルダ→ターミナル.appを実行
  2. 「$/sbin/fsck-fy/dev/disk名」を入力してEnterを押す

※disk名部分は外部機器ごとに異なるものです。ディスクユーティリティを使って対象のディスク名を調べて入力しましょう。
・オプションの補足

  1. -fオプション→cleanなファイル(整合性の取れているファイル)もチェックを行う
  2. -yオプション→ ファイル修復の確認に「yes」で応える

fsckコマンドで修復を試みる方法は1つ間違うとデータを失いかねない・状態を重篤化させてしまう危険な方法でもあります。原因が特定できていない・作業に不安を感じる・失敗したくない方は無理に進めることは止めておきましょう。
6.復旧ソフトを使う
Macに接続した外付けHDDが認識しない際に軽度の論理障害の発生だけが原因であると特定できている場合にはデータ復旧ソフトを使うことで問題が解決できることがあります。しかしながら、Macで外付けHDDが認識しない場合には中度以上の論理障害や物理障害のいずれか、もしくは論理障害と物理障害が併発してしまっていることが多いものです。そのような場合に安易にデータ復旧ソフトを使うことで復旧の難易度が上がるばかりか復旧不可能な状況に陥ってしまう事も多く起こりえるため、注意が必要となります。HDD内のデータが大事・取り出せなかったり消えてしまったりしたら困る・失敗したくない・早く問題を解決したい・費用を抑えたい等、1つでも当てはまる場合には復旧ソフトを使う事は避けておいた方が良いものです。どうしても復旧ソフトを使いたいと思った時にはプロのデータ復旧業者に相談した上で進めるようにしましょう。
・データ復旧ソフトの利用方法例

  1. Macに対応した復旧ソフトをインストールする
  2. 復旧ソフトの画面を開いて復元したい外付けHDDを選択する
  3. スキャンをかける
  4. 検出されたファイルを確認する
  5. 復旧したいデータがあれば選択を行い、リカバリーボタン等を押す
  6. 復元されたデータの内容を確認する

7.フォーマットする
Macに繋いだ外付けHDDが認識しない場合に試せる対処法の中で、フォーマット作業は最終手段です。フォーマット(初期化)とは、機器を工場出荷時の状態に戻す行為のことでフォーマットすると中のデータは全て消えてしまいます。HDDに不具合が生じた場合にフォーマットしてみると機器が使えるように戻ることもありますが、フォーマットしたからと言って必ず使えるように戻る保証は無く、注意が必要となります。また、フォーマットした後に消えてしまったデータが必要だったと思い出すことも多いものです。大きなリスクを含んだ対処方法でもあるため、フォーマットしたいと思った場合にはプロのデータ復旧・修理業者に相談した上で操作を進めるようにしましょう。
・Macで外付けHDDをフォーマットする方法

  1. Finderを起動→上部メニューから「移動」を選択→ユーティリティ→ディスクユーティリティを起動
  2. フォーマットしたいHDDを選択→「消去」ボタンをクリックする
  3. 各項目の設定を行う
  4. フォーマット作業が開始される
  5. 作業が完了したメッセージが表示される→「完了」ボタンをクリック
  6. ディスクのフォーマットが完了する

※3.各項目の設定を行う際の注意点
MacとWindowsのパソコンで使用できるフォーマット形式は異なるため注意しましょう。
・Macでフォーマットを行いたい場合には
HFSやHFS+でフォーマットを行いましょう。macOSの拡張形式でフォーマットを行いたい場合には「macOS拡張(ジャーナリング)」を選択する必要があります。
・Windowsのパソコンでも共有したい場合には
exFATやFAT32でフォーマットしましょう。

↓HDDを間違ってフォーマットしてしまってお困りの方はこちら

8.データ復旧業者へ相談
Macを使っていて外付けHDDを接続したら認識しない等のトラブルが発生してしまった時には慌ててしまうものです。少しでも悩んだり困ったりした際には手を止めて、プロのデータ復旧・修理業者の無料相談を利用することから始めましょう。外付けHDDの購入店やメーカーに出した場合にはHDDの修理のみを行っていることが多く、中に入っているデータは消えてしまう対応になる事がほとんどの為、注意が必要です。メーカーや購入店で復旧対応を行っていたとしても手元に戻ってくるまでに多くの時間を要するケースや障害内容によっては後になってから断られてしまうことも少なくありません。早く直したい・安く復旧したい・データを無くしたくないと思った時には最初に連絡する業者選びも重要となります。

Macで外付けHDDが認識しない場合にデータ復旧業者を選ぶ時には

Macや外付けHDDにトラブルが出た際にデータ復旧・修理業者を選ぶことになった場合には業者はどこでも良いわけではありません。近くの会社が良い、上の方に表示されたからといってあまり考えずに依頼してしまうと後悔してしまう結果に繋がってしまいます。困った時には下記のような項目をチェックしましょう。業者の選択を簡単に行うことができます。
・データ復旧、修理業者の選び方

  1. 高度な技術力を持っているか(独自技術やAI技術を持っているか)
  2. 復旧料金プランや費用面はホームページに記載されているか
  3. 作業にかかるスピードは?早い対応か
  4. クリーンルームなど専用環境を持っているか
  5. 情報管理、守秘義務やセキュリティ面は安全か
  6. 復旧実績・事例の有無

Macに接続した外付けHDD内に大切なデータが保存されている・無くなると困る・データが取り出せないと取引先に迷惑がかかる・元の様に使えるように直したい・早く修理したい・復旧料金を抑えたい・業務への支障を最小限にしたいなど、1つでも当てはまった時にはデータ復旧のプロ、アドバンスドテクノロジーの無料相談を利用することから始めましょう。アドバンスドテクノロジーは独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力でHDDの復旧や修理を行っています。高度な技術力を持っているからこそ、復旧時間が早く、低価格でのデータ復旧・修理も可能となるものです。守秘義務やセキュリティの管理も徹底しており、クリーンルームも完備しています。Macやパソコン、HDDなど様々な記録メディアに対して多くの復旧実績もあり安心です。

問い合わせ

Macが外付けHDDを認識しない時にやってはいけないこと

Macに接続させた外付けHDDが認識しない場合には、Macではなく外付けHDDが故障してしまっていることの方が多く、注意が必要です。ディスク内のデータが大事なもの・復旧料金を抑えたい・失敗したくない方は特に下記項目・やってはいけない事を確認した上で動きましょう。

  1. 通電し続ける
  2. 電源のオンオフや再起動を繰り返す
  3. ケーブルの抜き差しを繰り返す
  4. 複数のパソコンで接続を試す
  5. 自分でどうにかできないかと無理に作業を進める
  6. データ復旧ソフトの利用
  7. 分解してみる

1.通電し続ける
Macに接続した外付けHDDが認識しないなど、不具合や故障が起きていることが考えられる状況では通電し続けないようにすることが重要です。電気が通っている・通電されている最中は外付けHDDの中の部品、プラッターやヘッドなどが動作し続けてしまいます。ヘッドは本来、プラッターに接触しない様に作られているものですが、不具合が起きている時には接触してしまい、プラッターに傷を付けてしまうことが少なくありません。プラッターはデータが入っている円盤のことで、データを読み取るヘッドと接触してしまうとデータの読み取りができないばかりか、データ自体が破損してしまったり失われてしまったりすることにも繋がります。認識しないなど、故障が疑われる場合には機器の電源を切ることが最優先となります。
2.電源のオンオフや再起動を繰り返す
Macに繋いだ外付けHDDが認識しないなど、外付けHDDの故障が疑われる時に電源のオンオフや再起動を繰り返す行為は大変危険です。HDDに大きな負担がかかる行為であり、障害の併発や症状の重篤化に繋がります。通電を続ける行為と同様でこれらの操作を行ってしまうと、データの上書きやデータが保存されているプラッターに傷や溝ができ、データが入っている部分、そのものがえぐられてしまうことも起こりえます。データの読み込みができない部分を不良セクタと呼びますが、電源のオンオフや再起動の繰り返しを行うことで、この不良セクタ部分が増えてしまうこともあります。せっかく早く、安く復旧が可能だった状況が復旧の難易度が上がってしまったり復旧自体が難しくなったりするケースにも繋がりかねません。HDDの故障が少しでも推測される場合には電源を切ってプロのデータ復旧・修理業者の無料相談を利用することを優先しましょう。
3.ケーブルの抜き差しを繰り返す
Macで外付けHDDが認識しない等、何らかの問題が生じている場合にはケーブルの抜き差しを繰り返すことは避けましょう。ケーブルを挿すとHDDに通電が行われます。ケーブルの抜き差しは電源のオンオフや再起動と同様の負荷がHDDに加わってしまいます。簡単にできることを行ったせいでディスクに致命傷を与えてしまうことも起こりえます。問題が生じてしまった時にはまず、手を止めることから始めましょう。

↓外付けHDDが認識しない時にはこちらも参照ください。

4.複数のパソコンで接続を試す

1台のMacで認識できなかったからといって複数の別のパソコンに外付けHDDを接続して認識されるか試すことは避けましょう。認識できないなどの症状が出ている時にはHDD自体が壊れてしまっていることが多いものです。そのような時に複数台のパソコンに外付けHDDを接続して動作確認を行うことは大きなリスクを伴います。パソコンに接続するたびに通電が行われ、その都度、電源のオンオフや再起動と同じ動作が行われることになります。外付けHDDに何度も負荷が加わってしまうことにもなり、障害の重篤化に繋がってしまいます。どうしても試したい場合にはプロに相談した上で症状が出たMacともう1台くらいのパソコンで試すぐらいに留めておきましょう。
5.自分でどうにかできないかと無理に作業を進める
外付けHDDなどの機器はとても繊細な記録媒体の一つです。万が一、クリーンルームなどの専用の環境以外で開封してしまうとすぐに塵やホコリが付着してしまいます。ディスクに塵やホコリは大敵です。プラッターに塵やホコリが付着した後、その上をヘッドが通ると傷がついてしまいます。見えないくらいの傷からディスク面が削れてしまうくらいの傷など、傷の程度は様々ですが、少しでもプラッター上に傷がつくとデータが読みとれない・データが失われてしまう状況に繋がります。人間の手術を専用の手術室で行うのと同様でHDDの修理や復旧にはクリーンルームなどの専用環境で高度な技術力、深い専門知識を持った技術員が作業を行って初めて、早くて安いデータ復旧が可能となるものです。
6.データ復旧ソフトの利用
Macに接続した外付けHDDが認識しない時には、データ復旧ソフトの利用は避けましょう。無料版でも有料版でも復旧ソフトのダウンロードやスキャンを行うことでデータの上書きが進んでしまったり状態が悪化してしまったりする事も多く起こりえます。Mac上で外付けHDDが認識できない時点でソフト自体が使えないことも多く、デメリットだけが目立つ行為となります。どうしても復旧ソフトを使ってみたいと思った場合には一旦、手を止めてプロのデータ復旧業者に先に相談してから進めましょう。
・Macで使えるデータ復旧ソフト一覧
Macに接続したHDDが認識しないトラブル以外の症状が出て、物理障害が発生していないことが確実である場合に試せるデータ復旧ソフトは下記のようなものがあります。認識しないといった症状が出ている時には論理障害ではなく物理障害が生じていることが多く、ソフトの利用は必ず避けた方が良いものです。

無料の復旧ソフト 有料の復旧ソフト 対応OS
Wondershare Recoverit/Photo Rec/Disk Digger/Recuva for Mac/Mini Tool Photo Recovery Free/iSkysoft/PC Inspector File Recovery/Disk Drill Media Recovery for Mac/EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Free/4DDIG/Pandora Recovery/Recover Files/ZAR(Zero Assumption Recovery)/testdisk/VLC Media Player/DivFix/Restart Explorer/AVIPreview /Stellar Repair for Video/AviFIXP/Glary UndeleteSFWare Video Repair/MMname/DVD Vob2Mpg/WMVConcat/StellarDataRecoveryなど iSkysoft有料版/EaseUS Data Recovery Wizard for Mac Pro/Recoverit Mac版/SFWare Video Repair/Disk Drill/restore.media/Renee Undeleter/データリカバリー(Mac版)など macOS(iOS)/ Windows/ Linuxなど

7.分解してみる

Macで外付けHDDが認識しないなどのトラブルが出た時には、パソコン本体やHDDを分解してはいけません。分解するには1.クリーンルームなどの専用環境 2.高度な技術力 3.深い専門知識が必須となります。万が一、個人で分解するとメーカー保証の対象外となってしまうだけでなく、状態を重篤化させてしまう事にも繋がりかねません。せっかく早く安く修理やデータの復旧が可能だった状況が個人で分解してしまった結果、復旧の難易度が上がってしまう事や復旧自体が不可能な状態になってしまうことも起こりえます。医師が人間の手術を行うのと同様で、HDDの修理や復旧は専門の技術員が行う必要があります。Macを使っていて外付けHDDなどに不具合が出た時には技術力の高いデータ復旧・修理業者に任せることを検討しましょう。

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まとめ・少しでも困ったり悩んだりした時には

Macを使っていて接続した外付けHDDが突然、認識しない状態になってしまった時には慌ててしまうことも多いものです。保存しているデータが大事な方・無くなると困ると少しでも頭をよぎった時にはまずは電源を切って状態が悪化しないように努めましょう。無闇に作業を進めたり余計な操作を行ってしまったりすると、取り返しのつかないところまで状況が悪化してしまいデータが無くなってしまうことも起こりえるものです。ここまで紹介してきた対処法や復旧方法、やってはいけない事を読んでみて少しでも悩んだり不安を感じたりした際には手を止めてプロのデータ復旧・修理業者に相談することを優先しましょう。無料相談から始めた方が悩む時間が短縮され、復旧料金も抑えられる・データも早く戻ってくることが多いものです。データ復旧・修理業者を選ぶ時には信頼できる会社を探すことも重要です。アドバンスドテクノロジーは復旧料金が抑えられ、作業スピードも早く、多くの実績があっておすすめです。まずは無料の相談から始めてはいかがでしょうか。

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