RAID50のデータ復旧|専門家が解説する復元方法と仕組み

RAID50のデータ復旧|専門家が解説する復元方法と仕組み RAID50のデータ復旧|専門家が解説する復元方法と仕組み

RAID50(5+0)は、RAID5とRAID0を組み合わせた構成であり、高い信頼性とパフォーマンスを発揮することが見込めるRAIDレベルの一つですが、RAID50で構築したNASやサーバーにアクセスができない・機器が起動しない等のトラブルが発生した場合には、データが消失するリスクが高まっている事が大半で慎重な対応が求められるものです。RAID50機器からデータを安全に復旧するには専門的な知識を持ち、複雑な作業を進める必要が出てきます。この記事では、RAID50(5+0)のデータ復旧方法や仕組みとともに注意点についても解説していきます。

RAID50(5+0)とは


RAID50(5+0)は、複数のRAID5アレイを組み合わせて構成されるRAID(Redundant Array of Independent Disks)レベルの一つです。RAID50は、NASやサーバーでHDDやSSDなどのディスクを最低6台以上使用し、RAID5とRAID0の組み合わせを利用してRAIDを構築する方式のことで、高い信頼性とパフォーマンスを発揮することが見込めるものです。

・RAID5とは

RAID5とは、NASやサーバーでHDDやSSDなどのディスクを最低3台以上使用してRAIDを構築する方式の事を指します。RAID5はデータを分散化・ブロックごとに分けて書き込みを行う・1台分のディスク容量のパリティ(データの受取・受渡し・記録する際に生じた誤りを感知・訂正が可能となるための符号、データ復元用のコード)を常に保存することで、RAID5を構成しているHDDやSSDが1台故障しても、消失した部分をパリティから生成することでデータを復旧することが見込めるものです。

↓RAID5の詳しい解説やデータ復旧方法は下記の記事でも紹介しています。

・RAID0とは

RAID0とは、NASやサーバーでHDDやSSDなどのディスクを2台以上使用して、1つのドライブとして認識させる・それぞれのディスクに違う内容のデータを保存する仕組みの事を指します。RAID0で機器を運用した場合には、データの処理速度・アクセス速度が速くなりますが、RAID0の「0」は冗長性が無いことを示しており、ディスクが1台でも故障した際にはデータが失われる事態に直結してしまうRAIDレベルであるため、注意が必要となるものです。

↓RAID0のデータ復旧方法や故障時の注意点はこちら

・RAID5とRAID0を組み合わせる理由は

RAID50(5+0)はRAID5とRAID0のメリットを組み合わせたRAIDレベルとなります。RAID0のデータの処理速度・アクセス速度が速い点とRAID5のパリティを利用してデータの冗長性が確保でき、耐障害性を備えている点、両方を併せ持っているものです。これは、大容量でのデータを取り扱う・高速で処理、アクセスが必要・データの消失リスクを軽減したい環境、データセンターや研究所などで選択されやすいRAIDレベルの1つとして挙げられます。

・RAID50でNASやサーバーを運用する際の注意点

RAID50でNASやサーバーを運用した場合には、RAIDを構成しているディスクが1台故障したとしてもシステムの稼働を止めることをせずに動作し続けることが見込めるものです。しかしながら、NASやサーバーにアクセスができない、起動しない・ランプが赤く点滅する・エラーメッセージが表示されるなどの不具合が出た際にはRAID50で構築したディスクは1台だけなく、他のディスクも同様に故障している・壊れかかっていることが大半です。そのまま使い続けようとする・電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試すだけで状態が重篤化し、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。RAID50で稼働しているNASやサーバー内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。

RAID50を構築する手順

・RAID50を構築するために必要な機器

RAID50(5+0)を構築するためには、RAID50で運用したいNASやサーバーの筐体、それらに搭載する最低6台のディスク(HDDもしくはSSD)・それぞれのディスクを接続するためのケーブル・RAIDコントローラカードもしくはRAID機能が内蔵されているマザーボード、筐体に電力を充分に供給するためのケーブル類が必要になります。

・RAID50の構築方法

RAID50は以下の手順で構築が可能です。

  1. RAIDカードBIOSもしくはマザーボードBIOSにアクセスする
  2. BIOS画面でディスクをRAIDモードで設定する
  3. ディスクを6本以上用意する
  4. RAID50を選択する
  5. RAID5アレイを構築したいディスクを選択する
  6. 構築したRAID5アレイをRAID0でストライピングするように設定を行う
  7. RAID50(RAID5+0)でのセットアップが完了する

上記方法でRAID50が構築できれば、データの冗長性を確保した上で高いパフォーマンスを実現することが見込めるものです。

・RAID50の構成に使用するディスクの選び方

RAID50を構築する際には、最低6本のディスクが必要になります。HDDもしくはSSDを用意しましょう。RAID50を構成するディスクはメーカーが一緒・規格が同じ・容量が同じものを選んだ方が良いものです。また、製造ロットのディスクは選ばないようにしましょう。同じロットのディスクは寿命を迎える時期が近い・同じ時期に故障することが多い点が注意点として挙げられます。
また、NASやサーバーを購入した際に機器に搭載されているディスクはメーカーが一緒・規格も同じ・容量も同じものが入っていることがほとんどですが、1台のディスクが故障した際には他のディスクも同様に負荷がかかっていることから同じ時期に故障することが多いものです。

・RAID50を構成するディスクはHDD?SSD?

RAID50を構成するディスクはコスト面・容量・性能からHDDが採用されることが多いものの、HDDはデータを保存する円盤状の部品、プラッタとプラッタからデータを読み取るヘッドと呼ばれる部品が機械的に動作することからSSDよりも壊れやすい傾向にあります。そのため、大事なデータを保護するためにRAID方式を導入することは有効な手段の1つになりえます。
最近はデータ処理・アクセス速度の向上や高耐久性を求めてSSDを使ってRAID50に限らず、様々なRAIDレベルを構築することも増えてきているものです。

・RAID50の容量と高速性を向上したい場合には

RAID50の容量は、RAIDを構成するディスクの容量・本数・RAID5のグループ数によって変わります。RAID50で稼働したいNASやサーバーで使用容量を増やしたい場合にはディスクの容量が大きいものを選ぶ、アクセス速度を高めたい場合にはディスクの本数を増やす必要が出てくるものです。

RAID50の管理方法


RAID50の設定が完了した後には、他のRAIDに変更したり元の状態に戻したりすることは難しくなるため、注意が必要となります。RAID50で稼働しているNASやサーバーからデータを失いたくない方は下記のような対応を行っておきましょう。

  1. RAID50を構成しているディスクの状態を定期的に確認する
  2. RAID50を構成しているディスクの故障に備えて予備のディスクを用意する
  3. RAID50装置全体の構成を把握しておく
  4. RAID50装置に不具合が生じた際にすぐに動ける体制を作っておく
  5. RAID50で稼働しているNASやサーバーからデータのバックアップを取る

※RAID50でNASやサーバーを稼働していた際にRAIDを構成しているディスクが1台故障した時には他のディスクも同様に故障・壊れてしまうことが多く発生します。RAID50でデータを保存する際には上記のような管理を行っていた方が良いものの、突然、NASやサーバーが起動しない・共有フォルダにアクセスができない等のトラブルが発生した際には、管理を行っていても個人で対応できない・安全にデータを取り出すことが難しい状態に陥っていることが大半であるため、RAID50装置内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。

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RAID50でNASやサーバーを運用するメリットとデメリット


RAID50(5+0)でNASやサーバーを運用する場合のメリットとデメリットを紹介します。

RAID50のメリット 概要
高い信頼性・耐障害性 RAID50(5+0)では、各RAID5アレイがデータの冗長性を保つため、1台のディスクが故障してもシステムの動作が可能な他、データの消失を防ぐことが期待できます。
高いパフォーマンス RAID50(5+0)はRAID0でのストライピングにより、複数のRAID5アレイ間でデータが並列処理される・ブロック単位でディスクにデータが保存されるため、高速でのデータの読み取り・書き込みが実現可能となるものです。
ストレージ容量の効率的な利用 RAID50(5+0)では、RAID5アレイのパリティ情報を考慮すると、ストレージ容量を効率的に利用できる・大量のデータを保存することができます。
RAID50のデメリット 概要
高いコスト RAID50(5+0)を構築するには複数のディスク、最低でも6本のHDDやSSDを用意する必要があり、初期投資が高くなる傾向があります。
書き込み速度が低下する RAID50(5+0)はパリティ情報を保存するときに一定数以上のディスク台数を超えた際にはパリティの計算を行う時にデータの書き込み速度が低下します。
データ復旧作業が難しい RAID(5+0)を構築しているディスクが同時に2台以上、故障・壊れかかった時にはデータ復旧作業の難易度が上がります。個人で対応することは不可能な状態に陥ることが大半であるため注意が必要となります。
管理の複雑さ RAID50(5+0)は複数のRAID5アレイを組み合わせるため、管理が複雑になる可能性があります。
故障時のリビルド時間 RAID50(5+0)では、1台のRAID5アレイが故障した際にはリビルドにかかる時間が長くなる事があります。

RAID50が採用される環境は

RAID50は企業の重要なデータを保存しているデータセンターやデータ量が多い・データ処理の高速化を求められる研究所などの環境で採用されることが多いRAIDレベルの1つです。
また、NASやサーバーだけでなく、高性能なパソコンなどでもデータ保護と高速でのアクセスが可能となるRAID50が採用されることもあるものです。

RAID50の種類

RAID50は、RAIDを構成するディスクの数・RAID5アレイ、グループの数によってパフォーマンスに差が出ます。例えば、ディスクの数を増やせば増やす程、データにアクセスする速度は早くなる一方で、コストが高くなるものです。
RAID50はRAID5とRAID0の組み合わせを利用することで、高い信頼性とパフォーマンスを発揮することが見込めますが、他のRAIDレベル、例えばRAID0では無く、RAID3とRAID5の組み合わせることでRAID53を構築したり、RAID1とRAID5を組み合わせることでRAID51を構築したりすることも可能です。これらはRAIDレベルを採用する際の優先度(容量・スピード・予算)によって変わります。
※RAID3とは、RAID0と同様にディスクに対してデータを分割して書き込みを行い、パリティを専用のディスクに保存するRAIDレベルの1つです。
※RAID1とは、2台以上のディスクを使って同じデータを鏡に映すように書き込む事で高い耐障害性を持つRAIDレベルの1つです。

↓RAIDの種類やRAIDごとの復旧方法についてはこちらの記事でも紹介しています。

RAID50機器で生じる症状例


RAID50機器に下記の様なトラブルが生じた時にはデータ復旧作業を行う必要が出てきます。

  1. NASやサーバーに接続ができない
  2. 共有フォルダにアクセスができない
  3. NASやサーバーが起動しない
  4. 本体のランプが赤や橙色で点滅する
  5. エラーメッセージが表示された
  6. RAID崩壊が起きた
  7. 異音や異臭がする
  8. 共有フォルダのデータを誤って削除した

RAID50で運用しているNASやサーバーが正常に動作しない・いつも通りの操作ができなくなった際には、データが保存されている内蔵HDDやSSDなどRAIDを構成しているディスクが複数、故障していることが大半で慎重な対応が求められるものです。
NASやサーバーに通電し続ける・電源の入り切りや再起動・ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試すだけでも複数のディスクに致命傷を与えてしまい、データが消失する事態に繋がることも多く起こりえます。RAID50機器内のデータを失いたくない方は手を止めてプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。

↓NASにアクセスができない状況でお困りの方はこちらも参照ください。

↓NASが起動しない状態でお困りの方はこちら

RAID50機器でデータが消失する症状が発生する原因


RAID50機器でデータが消失する症状が発生する原因例を紹介します。

  1. 経年劣化
  2. 停電や自然災害の影響
  3. 熱による故障
  4. ホコリや塵の影響
  5. ディスクを交換して問題が出た
  6. RAIDカードの故障
  7. 操作ミス

RAID50は1台のディスクが故障してもデータは消失しないと思われがちですが、1台のディスクが故障した際には他のディスクも故障している・壊れかかっている事が大半で全てのデータが失われるリスクが高まるものです。原因例の中で症状の発生に少しでも心当たりがある時にはRAID50で稼働しているNASやサーバーの使用を止めることから始めましょう。

1.経年劣化

RAID50で運用するNASやサーバーは外付けハードディスクやSSD、パソコンとは違い、常時稼働している事がほとんどで、他の製品よりも寿命は短い傾向にあります。1年以上、RAID50機器を使っている際にトラブルが発生した場合にはHDDやSSD等、内蔵ディスクの経年劣化が疑われる・複数のディスクが故障していることが多く、慎重な対応が求められるものです。
RAID50で稼働しているNASやサーバーにアクセスができない・起動しないなど、正常に動作ができなくなった場合にはエラーメッセージやエラーコード、ランプの点滅などで異常を把握できることが多いものの、NASやサーバーに搭載された複数のディスクは同時期に製造されたものがほとんどであることから、1台のディスクが故障した際には他のディスクも同様に故障しているか壊れかかっている事が大半です。RAID50機器内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合には、手を止めてデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。

2.停電や自然災害の影響

停電が起きた・雷が鳴った後にRAID50機器が使えなくなった際には要注意です。法定停電や計画停電など事前に停電することがわかっていた場合の他、突然の停電、雷、暴風、地震、大雨、台風、豪雨など自然災害の影響でNASやサーバーにトラブルが発生することは多く起こりえるものです。停電や自然災害の影響によってRAID50で稼働しているNASやサーバーに不具合が出た時には内蔵ディスクが複数、故障している・自分で復旧できない状態に陥っていることが大半です。そんな時に機器に通電し続ける・電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しを試すだけでも状態が重篤化し、取り返しのつかない状況に陥ってしまう事もありえます。RAID50装置内のデータを失いたくない方は余計な操作や作業を進めて後悔する前にデータ復旧業者に連絡することを優先しましょう。

↓停電の後、NASに何かしらのトラブルが発生した時にはこちらの記事も参照ください。

3.熱による故障

NASやサーバーなどの精密機器は熱の影響を受けやすく、使用環境によって故障する・不具合が生じることもありえます。例えば、夏季休暇中の冷房が効いていない室内でNASやサーバーの使用を続けていたような場合には、内部部品やRAID50を構成しているディスクが複数、壊れることが多いものです。
NASやサーバーを設置している室内が暑くなった後にRAID50装置に少しでも不具合が出た時には本体の電源を切り、早めにプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。そのまま使い続けようとするだけで状態は重篤化してしまいます。

4.ホコリや塵の影響

RAID50に限らず、RAIDを構築して運用する装置は、設置した後は動かすことが少ない他、部屋の隅に置くことが多く、筐体周りや冷却ファン部分にホコリや塵が溜まってしまうことが多いものです。
筐体や冷却ファンにホコリや塵が溜まり、熱が籠ると故障の原因になりえます。また、NASやサーバー内の内部部品やHDDもホコリや塵によって故障する他、HDD内にホコリや塵が少しでも付着するとデータが失われる事態に直結することもありえます。

5.ディスクを交換して問題が出た

RAID50で稼働しているNASやサーバーに不具合が発生した際にエラーメッセージやエラーコード、エラーランプや赤点滅具合を信用して故障が疑われるディスクを交換すると、そのことが引き金となり、新たな問題が生じることもありえます。RAID50装置内のディスクは運用時に同様に負荷がかかることから1台のディスクが故障した際には他のディスクも故障している・壊れかかっていることがほとんどです。そのため、安易に特定のディスクの交換を行うと状態が悪化して取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。また、ディスクが故障した際に交換を行うとRAIDのリビルド(再構築)が自動的にかかることが大半で、RAIDのリビルドによってファイルシステムが損傷する・データが意図しない形で上書きされる・ディスクの故障具合が悪化する・故障本数が増えるなどデータを復旧したいはずが逆の結果に繋がってしまうこともありえます。
RAID50機器から早く安く確実にデータを取り出したい・復旧したいと考えた時には余計な作業を進めて状態を悪化させる前にデータ復旧業者に相談することを優先した方が良いものです。

6.RAIDカードの故障


RAID50で運用しているNASやサーバーは、RAIDコントローラカードが故障した際にはアレイ全体が影響を受けてしまいます。RAIDコントローラカードが故障したことが原因となり、全てのデータが消失する事態に繋がることもありえます。RAIDコントーラカードが故障した際には個人でデータを復旧する・対処することは難しいため、RAID50機器内のデータが大事・無くなったり取り出しができなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはデータ復旧業者の無料相談を利用することから始めましょう。

7.操作ミス

RAID50に限らず、RAIDを構築している機器の管理画面で操作を誤る・ディスクの入れ換えを間違う・押してはいけないボタンを押してしまった・RAIDレベルを誤って変更した・RAID50を構成しているディスクを誤フォーマットした・共有フォルダのデータを削除した等、ヒューマンエラーによってデータが失われる事態に繋がることもありえます。万が一、誤った操作を行ってしまった場合には手を止めることが最重要となります。よくわからないまま作業を続ける・操作を安易に進めると状態はすぐに重篤化してしまいます。

↓共有フォルダのデータを誤って削除してしまった時にはこちらも参照ください。

RAID50機器からデータを復旧したい時には

RAID50で稼働しているNASやサーバーにアクセスができない・RAID50機器が起動しない・共有フォルダが開かない・本体のランプが赤や橙色で点滅している・エラーメッセージが表示された・RAID崩壊が起きた・共有フォルダのデータを誤って削除した等のトラブルが発生した時には慌ててしまうことも多いものです。少しでも悩んだり困ったりした際にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することが問題解決への近道となります。RAID50機器内のデータが不要・消えても良い方はメーカーや修理専門会社に機器を修理に出す方法も選択肢として挙げられますが、メーカーや修理専門会社にRAID機器を修理に出した場合にはデータが保存されているディスクは初期化される、もしくは新しいディスクに交換された上での修理対応となるため、機器は動作可能な状態に戻ったとしてもデータは復旧されず、保存されていたファイルやフォルダは全て消された上で返却されてくることになります。RAID50機器内に保存しているデータが無くなったり取り出せなくなったりしたら困ると少しでも考えた場合にはデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。

・データ復旧業者の選び方

RAID50機器から早く安く確実にデータを復旧したい・取り出したいと思った時には復旧業者選びが重要となります。どこのデータ復旧業者を選べば良いのか悩んだ時には下記の様な項目をチェックしましょう。困らずに済みます。

  1. 高度な技術力を持っている(独自技術やAI技術
  2. 復旧・修復に要するスピードや対応が早い
  3. 復旧料金プランや復旧費用例がホームページに記載されている
  4. クリーンルームなど専用環境下で復旧・修理作業を行っている
  5. 情報の守秘義務・セキュリティ管理が万全
  6. 復旧実績・復旧事例の有無

データ復旧業者は数多く存在していますが、技術力やサービス内容には大きな差もあるものです。どこの復旧業者にRAID50機器を出しても同じように早い対応と費用を抑えたデータ復旧対応ができるわけではないため注意しましょう。アドバンスデータ復旧は1から6の項目、全てを満たしているおすすめのデータ復旧業者です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修理作業を行うからこそ、迅速な対応と低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。RAIDのレベルを問わず、NASやサーバー・外付けハードディスク・SSD・パソコン(Windows・Mac・自作・タブレット型)・SDカード・CFカード・USBメモリなど、様々な機種に対して復旧実績も多くあり、安心です。

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RAID50装置にトラブルが発生した時にやってはいけない事

RAID50装置にトラブルが生じた際にデータを失いたくない方は下記のような事を行わない様にしましょう。

  1. 通電し続ける
  2. 電源の入り切りや再起動を繰り返す
  3. 故障が疑われるディスクを交換する
  4. RAIDのリビルドを試す
  5. RAID50を構成しているディスクを単体で直接パソコンに接続する
  6. ファームウェアの更新を行う
  7. 復旧ソフトを使う

1.通電し続ける

RAID50で稼働しているNASやサーバーにトラブルが発生した際には機器本体の電源を切ることを優先しましょう。NASやサーバーにアクセスができない・起動しないなどRAID装置が使えない場合の他、共有フォルダのデータを誤って削除したような時に通電し続けてしまうとデータの上書きが進む・故障の状態が重篤化する・新たな障害が併発する等、後悔する事態に繋がることが多いものです。

2.電源の入り切りや再起動を繰り返す

RAID50装置が正常に動作しなくなった際には電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを試してしまうかもしれませんが、注意が必要な行為となります。
HDDを使ってRAID50を構築している場合には、電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しを行うとその都度、HDD内のヘッドと呼ばれるデータを読み込むための針のような部品が動作し、データが記録されているプラッタと呼ばれる部品と接触することで傷や溝を作り、データが失われる事態に繋がる事が多く起こりえるものです。最悪の場合にはデータが入っている箇所、そのものをえぐり取ってしまうこともありえます。
SSDを使ってRAID50を構築している場合にも電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなどを行うとフラッシュメモリチップやメモリコントローラーなど重要な部品に致命傷を与えてしまうことも多く、注意が必要となります。
データを失いたくない・早く安く確実にRAID50で稼働しているNASやサーバーからデータ復旧を行いたいと考えた時には電源の入り切りや再起動は繰り返さない様にしましょう。1回試すだけでも状態が重篤化してしまうこともありえます。

3.故障が疑われるディスクを交換する

NASやサーバーに搭載されているHDDやSSDなどのディスクは同時期に製造されたものがほとんどで、RAID50装置が使えなくなった際には複数のディスクが同時に故障しているか壊れかけていることが多いものです。そのため、RAID50装置のデータ復旧作業を行おうとして故障が疑われるディスクを交換するとデータが復旧できないばかりか、RAIDのリビルドが失敗、途中で止まってしまい、RAID崩壊を引き起こす・ディスクの故障状態が悪化する・データの上書きが進む・ディスクの故障本数が増えるなど、取り返しのつかない状況に陥ってしまう事が多く起こりえます。ディスクの交換だけでなく、挿し直しや順番の入れ換えを行ってしまうと同様にデータが消失するリスクが高まる為、注意しましょう。ディスクの交換を行いたいと考えた場合にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用してから作業を進めても遅くはないものです。

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4.RAIDのリビルドを試す

RAID50を構成しているディスクの中から故障したディスクを交換した後に自動的に行われるRAIDのリビルドの他にも自発的にRAIDのリビルド操作を行うことは止めておきましょう。リビルド(再構築)操作はRAID50に限らず、RAIDを構成しているディスクが故障・壊れかけている時に進めると失敗する・途中で止まることが大半で、RAIDのリビルドが正常に完了しなかった場合にはファイルシステムが損傷する・新しい情報が書き込まれてデータの上書きが進む・データの読み書きができなくなる・RAID情報のアルゴリズムが崩れる等、大切なデータを消失させる事態に繋がることが多いものです。RAID50装置内に失いたくないデータがある場合にはRAIDのリビルド操作や進めない様にしましょう。

5.RAID50を構成しているディスクを単体で直接パソコンに接続する

RAID50で稼働しているNASやサーバーにアクセスができない、起動しない・共有フォルダ内のデータを見ることができない等の不具合が発生した際にRAID50を構成しているディスクを筐体から取り出して直接、パソコンに接続すれば、ファイルやフォルダが取り出せるのでは?簡単にデータを復旧できるのでは?と考えてしまうかもしれませんが、試さない様にした方が良いものです。
そもそも、RAID50に限らず、RAIDを構成しているディスクはファイル形式やシステムが特殊であることから外付けハードディスクやUSBメモリなどの様に単体でパソコンに接続しても使えない・ファイルやフォルダを見ることはできない仕様となっています。
また、RAID50装置内のデータを見ることができないだけでなく、RAIDを構成しているディスクを単体でパソコンに繋ぐことでディスクの状態が悪化する・データの上書きが意図しない形で進む・他の障害が併発するなど、データの復旧・修復作業の難易度が上がる他、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。
RAID50を構成しているディスクを直接、パソコンに繋ぐ行為はデータを復旧したい場合には逆の結果になる行為になるため試さない様に注意しましょう。

↓共有フォルダにアクセスができない状態でお困りの方はこちらの対処法もお試しください。

6.ファームウェアの更新を行う

RAID50に限らず、RAIDを構築している機器が使えない・正常に動作しなくなった際には内蔵ディスクが故障していることがほとんどです。そんな時にファームウェアのアップデートを行っても正常に完了しない他、ファームウェアのアップデートを行うことで、データの上書きが進む・ディスクの故障具合が悪化する・エラーメッセージが増える・新たな障害が発生する等、データの復旧やエラーの修復ができない他、後悔する結果に繋がってしまうことも多く起こりえるものです。少しでも困ったり悩んだりした際には安易に操作を進める前にプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを検討しましょう。

7.復旧ソフトを使う

RAID50で稼働しているNASやサーバーにアクセスができない・起動しない・エラーメッセージが表示された・ランプが赤や橙色で点滅するなどのトラブルが発生した際に自分でどうにかしようとデータ復旧ソフトをダウンロードしたり復旧ソフトの機能であるスキャンをかけてみたりすることは避けた方が良いものです。
まず、復旧ソフトでエラーの修復・データの復旧が可能となるのはディスクに軽度な論理障害が生じている場合に限られます。RAID50装置が使えなくなった際にはRAIDを構成しているディスクが物理的に故障していることが大半で復旧ソフトの機能は使えない他、無理に使おうとするとHDDやSSDの故障具合が悪化する・ファイルシステムが損傷する・データの上書きが意図しない形で進む・他の障害や他のエラーを引き起こす等、データの復旧ができないばかりか、取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。大事なデータが1つでもRAID50で運用しているNASやサーバーに入っている場合には復旧ソフトを使う方法は試さない様に注意しましょう。

万が一、困った時には

RAID50で稼働しているNASやサーバーに接続ができない・起動しない・共有フォルダにアクセスができないなど、RAID機器が使えなくなった場合には慌ててしまうことも多いものです。万が一、大事なデータを保存しているNASやサーバーにトラブルが生じた際には機器本体の電源を切ることから始めましょう。電源の入り切りや再起動、ケーブルの抜き差しなど簡単にできることを行っただけでも状態が重篤化し、データが消失するリスクが高まる・取り返しのつかない状況に陥ってしまう事も多く起こりえるものです。早く安く確実にデータを復旧したい・取り出したいと考えた時には、プロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。アドバンスデータ復旧は独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧・修理作業を行うからこそ最短スピードでの対応とNASやサーバーなどのRAID機器から低価格でのデータ復旧サービスを実現しています。質問にも親身に対応してくれるのでおすすめです。

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