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共有フォルダのデータを削除してしまった場合の復元方法

共有フォルダのデータを削除してしまった場合の復元方法

誤って共有フォルダ内のデータを削除してしまった・上書きしてしまった等に気づいて慌てたことがある方も多いのではないでしょうか。個人で使用しているパソコンに保存しているローカルデータはゴミ箱に入れた後でも復元が可能ですが、NASやサーバーなどで共有しているフォルダ内のデータを削除してしまった場合には、ゴミ箱には入らずそのまま消えてしまいます。業務で使っているファイルサーバーに保存しているデータは重要なものも多く、無くなってしまった場合には自分だけの問題でなく、ビジネス上で大きな損失にも繋がりかねません。ここでは共有フォルダのデータを削除してしまった場合に試せる復元方法をWindowsとMac(iOS)に分けて紹介していきます。

目次

共有フォルダとは

共有フォルダとは、同じネットワークに接続しているコンピュータやパソコンなどの複数の端末からサーバーやNASなどの記録メディア・記録装置内のフォルダやデータを見ることができるように設定されたフォルダのことです。

共有フォルダのデータを削除してしまった場合には

パソコン内で保存していたデータは削除しても「ゴミ箱」に入り、「ゴミ箱」を空にしなければ復元が容易にできるものです。しかしながら、サーバーやNASなどで管理している共有フォルダ内のデータを削除してしまうとそのまま消えてしまいます。共有フォルダ内のデータを削除してしまった場合にはWindowsとMac(iOS)と使っているパソコンによって対応が変わります。

削除してしまった共有フォルダのデータ復元方法(Windows編)

共有フォルダのデータを間違って削除してしまった場合には一旦、パソコンの作業は止めましょう。慌てずに対処することが大事です。業務で共有フォルダを使っている方はシステム管理者にも相談する必要が出てきます。なぜなら、復元作業を行うためには管理者権限が必要なことが多いためです。また、Windowsの機能を使って削除してしまったデータを復元する方法がいくつかありますが、事前に設定が必要なものが多いため、困った時や、少しでも悩んだ際には先にプロの復旧業者に相談することを優先しましょう。

  1. ファイル履歴からファイルを復元
  2. システムの保護(シャドウコピー)からファイルを復元
  3. 復元ポイントからシステムを復元(できるだけ避けた方が良い方法)
  4. 復元・復旧ソフトの利用

1.ファイル履歴からファイルを復元

Windows10・Windows8.1・Windows8のパソコンを使っている方はファイル履歴からファイルの復元が可能な場合があります。OSがWindows8/8.1/10のパソコンの場合、設定画面でファイル履歴が有効になっているとファイルの変更が自動的にコピーされてバックアップ機能が働きます。ピクチャやドキュメントなどフォルダに保存されているデータがバックアップ対象です。ファイル履歴の設定を有効にするには外付けHDDやUSBメモリなど別のドライブが必要になります。外付けHDDなどを接続してからファイル履歴の設定を確認・変更を行います。

・ファイル履歴の設定方法

①スタートボタン→設定を開く
②Windowsの設定→更新とセキュリティ→バックアップを選択
③バックアップ→ファイル履歴を使用してバックアップ下のドライブの追加を押す→バックアップ先にするドライブを選択
④ファイルのバックアップを自動的に実行→オンに変更
⑤その他のオプション→バックアップオプション→バックアップのタイミング・バックアップ対象のフォルダを確認
※共有フォルダのデータを削除してしまった・消えてしまった場合に上記の「ファイル履歴の設定」が完了している時には必要時にバックアップオプションから復元が可能となります。

・バックアップからファイルを復元

①スタートボタン→設定
②Windowsの設定→更新とセキュリティ→バックアップを選択
③バックアップ→その他のオプション→バックアップオプション→関連設定→現在のバックアップからファイルを復元を選択
④ファイル履歴→下部の左右ボタンをクリック→復元したい時短の画面へ移動
⑤復元したいフォルダ・復元したいファイルを選択→画面下の中央の丸いボタンをクリック
⑥復元完了後、フォルダまたはファイルを確認

2.システムの保護(シャドウコピー)からファイルを復元


Windows10・Windows7のパソコンを使っている方はシステムの保護(シャドウコピー)からファイルの復元が可能な場合があります。「システムの保護(シャドウコピー)」機能を使うには、OSがWindows10/Windows7のパソコンであらかじめ「システムの保護(シャドウコピー)」機能を有効にし、復元ポイントを作成している必要があります。

・システムの保護の確認方法

①コントロールパネル→システムとセキュリティ→システムをクリック
②システムの保護を展開→システムのプロパティ→システムの保護が有効になっているかを確認
※WindowsのPCでの初期設定では有効になっています。しかし、バックアップを取りたい場合にはローカルディスクも有効にしておく必要があります。ローカルディスクで有効ではなく、無効になっていた場合、ドライブを選択→構成ボタンをクリック→システムの保護を有効にするをチェック→ディスク領域の最大使用量の調整が必要となります。

・システムの保護(シャドウコピー)で以前のバージョンから復元を行う

システムの保護(シャドウコピー)が有効になっていれば以前のバージョンに戻すことで解決が見込めます。
①復元したいファイルを右クリック→以前のバージョンの復元をクリック
②ドキュメントのプロパティ→以前のバージョン→フォルダのバージョンから復元したい時点のファイルを選択→復元をクリック
③復元完了後、フォルダまたはファイルを確認

・シャドウコピー機能の仕組み

Windowsサーバーに標準で搭載されているシャドウコピー機能は、一定の間隔で自動的にディスクのスナップショットを保存しています。そのため、ユーザーのミス等によって間違ってデータを削除してしまった・上書きしてしまった場合やファイルが破損した場合でもあらかじめ設定が行われていれば、シャドウコピーの時点までデータを戻すことが可能となります。※シャドウコピーのスケジュールや使用容量は任意で設定ができるものです。

・シャドウコピーの注意点

①シャドウコピーの使用領域により、データは古いものから自動的に削除されてしまう。
②リアルタイムでバックアップはしていない。
③HDD(ハードディスク)が壊れてしまった・障害が発生した場合にはシャドウコピーも失われてしまう。
簡易的な復元方法として理解しておいた方が良いものです。

3.復元ポイントからシステムを復元する方法(できるだけ避けた方が良い方法)

システムの保護(シャドウコピー)と同様の流れでWindowsのファイルを復元ポイントの時点に戻してシステムを復元する方法がありますが、削除した個人のデータやファイルは復元ができないものなので実施しない方が無難です。また、一度操作を行ってしまうと途中で中止ができず、後戻りもできない操作です。この方法は個別のファイル、フォルダを復元する方法ではなくパソコン全体のシステムを戻す方法であるため、行わない方が良いものです。注意しましょう。

4.復元・復旧ソフトの利用

削除してしまったデータを取り戻したい時にパソコン向けの復元ソフトの利用を考えるかもしれません。ソフトは無料のソフト(フリーソフト)と有料のソフトが流通していますが、ソフトのダウンロード・ソフトの利用はできるだけ避けた方が良いものです。なぜなら、復元ソフトの利用は上書きが進んでしまう原因になることや状態が悪化してしまう要因となることも多いためです。ソフトをどうしても利用したい場合には先にプロの復旧業者に相談を行ってからにしましょう。

削除してしまった共有フォルダのデータ復元方法(Mac・iOS編)

MacBookやiMacなどiOSを使っている方は下記を参考にしてください。

  1. Time Machine機能を使う
  2. Time Machineの設定方法
  3. Time Machineを使ったファイルの復元方法
  4. 復元・復旧ソフトの利用

1.Time Machine機能を使う


Mac(iOS)のパソコンを使っている方は「Time Machine」でバックアップを作成していると自動で過去のファイルの保存が可能となります。初期設定は時間がかかるものの、一度設定をしておくと便利なものです。過去24時間以内は1時間ごと/過去1か月以内は1日おき/過去の月別では一週間ごとのバックアップが作成されます。そのため、間違ってファイルを削除してしまった際などにも役立ちます。

2.Time Machineの設定方法

①外付けのドライブ(外部ドライブ)を接続→接続したままの状態で→メニューバー→Time Machineの環境設定を開く
②Time Machine→バックアップディスクを選択をクリック→バックアップを暗号化にチェックを入れる→外付けドライブ(外部ドライブ)を選択
③バックアップが開始される

3.Time Machineを使ったファイル復元方法

①復元したいファイル・フォルダを開く→Time Machineのメニューを開く→Time Machineに入るを選択
②右側に表示される時間軸or上下の矢印を使用して復元したい時点のファイルを選択→復元ボタンをクリック
※バックアップを保存するための外付けドライブの代わりに別のMacを使うことも可能です。他にもiCloudやFinderの利用でバックアップを取ることもできます。

4.復元・復旧ソフトの利用

Windowsのパソコン用と同様にMacで使用可能な復元ソフトやアプリも流通しています。データを削除してしまった場合にフリーソフトや有料の復元ソフトの利用が簡単にできると思われがちですが、ソフトで復元できる内容には限度があり、ソフトの利用によってかえって上書きが進み、状態の悪化にも繋がることが多いものです。ソフトを使いたいと思った時には先にプロの復旧業者への無料相談を優先しましょう。間違いがありません。

設定と日頃のバックアップが大事

Windows・Mac(iOS)のパソコン、どちらを使っていてもデータを削除してしまった場合には、あらかじめ設定を行っていなければ復元したいと思っても復元できる機能は利用ができません。PCを使い始めたらバックアップ設定についても確認しておきましょう。

・WindowsとMac(iOS)のバックアップ設定の違い

Windows Mac(iOS)
ファイル履歴やシャドウコピー、復元ポイント設定が必要 Time Machineの初回バックアップ設定が必要

・個別にバックアップを取っておくことの重要性

誤ってデータを削除してしまった・消したファイルが違っていた・いらないと思って消したら後日で必要になった等、トラブルは予期せぬ場合に起きてしまうことが多いものです。業務で扱っているデータは会社のルールに沿って情報漏洩を防ぐ形で共有フォルダ以外への保存も考えておきましょう。

オンラインストレージやクラウドサーバーの活用

会社内で構築したサーバーや家庭内のNASでデータを共有する他、オンラインストレージ(クラウドストレージ)やクラウドサーバーの活用や導入も検討しておくと便利なことが多いものです。

オンラインストレージ・クラウドストレージ例 クラウドサーバー例
Google Drive
OneDrive/OneDrive for Business(Microsoft)
Dropbox/Dropbox Business
box
セキュアSAMBA
iCloud(Apple)
Bizストレージ ファイルシェア
NotePM
Fleekdrive
DirectCloud-BOX
KDDI ファイルストレージ
PrimeDrive
Fileforce
firestorage
Smooth Fileクラウド
Amazon Drive
宅ファイル便 など
ActCLOUD
SmartConnect Cloud Platform
Enterprise Cloud
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)
Virtual Machines(Microsoft Azure)
さくらのクラウド
Alibaba Cloud
Compute Engine(Google Cloud)
IBM Cloud IaaS
ニフクラ
ALTUS
Z.com Cloud
FLEX クラウドサーバー
IDCFクラウド
ホワイトクラウド ASPIRE など

削除以外のデータが消えてしまうリスク例

誤って削除してしまった等のユーザーのミス以外にもサーバー上の共有ファルダ内のデータが消えてしまうケースがあります。下記のような症状やケースに遭遇した場合には、作業を一旦止めてプロの復旧業者に相談することを優先しましょう。

  1. NASやサーバーにアクセスできない
  2. 共有フォルダにアクセスできない
  3. 停電後、NASに繋がらない
  4. ソフトウェアの不具合
  5. ウイルス感染

1.NASやサーバーにアクセスできない

NASが起動しない・エラーが出ている・NASにアクセスができない時には機器本体の故障やNASを構築しているHDDの破損が生じていることも推測されます。HDDが壊れてしまっている時には特に注意が必要になります。通電を続けること・電源の入り切りの繰り返し・再起動の繰り返しを行うことで状態は悪化してしまいます。一刻も早くプロの復旧業者に連絡を入れるべき事態です。

↓NASにアクセスできない時にはこちらも参照ください。

2.共有フォルダにアクセスできない


共有フォルダにアクセスができない状態が起きている時には設定上の問題、使っているPCの不具合、サーバーやNAS本体の故障、サーバーを構築しているHDDの破損、RAID崩壊といったトラブルが発生していることが推測されます。トラブルが出ている時にパソコンやサーバーを使い続けると状態は悪化してしまいます。また、複数のPC、端末でアクセスができない場合には早めに復旧業者に連絡した方が良いサインです。

↓共有フォルダにアクセスできない時にはこちらも参照ください。

3.停電後、NASに繋がらない

台風、落雷、豪雨、地震の後や計画停電の後に機器に不具合が出ることがあります。停電によって機器が壊れてしまうケースも多いものです。停電の後にNASやサーバーの電源が入らない・繋がらない時には電源を切って早めに復旧業者に相談しましょう。電源の入り切りや再起動の繰り返しを行うことで状態が悪化してしまうため、通電させないように注意しましょう。

↓停電の後、NASに繋がらない時にはこちらも参照ください。

4.ソフトウェアの不具合

ファームウェアのアップデートの後、機器がおかしくなった・ファームウェアのアップデートに失敗した・強制終了でシャットダウンした後、機器が動かないなどのソフトウェアの不具合によってトラブルが生じてしまうことがあります。ファームウェアや強制シャットダウンが原因と思った時にも、電源の入り切りの繰り返しや再起動の繰り返しは避けた方が良いものです。再度、ファームウェアのアップデートや電源の入れ直しを行う前に復旧業者に先に相談しましょう。

5.ウイルス感染

PCだけでなく、サーバー内の情報を暗号化し、アクセスができないようにして復元のために身代金を要求してくるランサムウェアの被害も増えています。メールの添付ファイルやインターネット上での不用意なクリックには気を付けましょう。ウイルス感染が疑われる時にもそのままPCやサーバーを使い続けずに早めに復旧業者に相談した方が悩まずに済みます。

まとめ/設定ができていなかった、悩んだ時にはプロの復旧業者へ連絡

間違って共有フォルダのデータを削除してしまった場合には、WindowsのPCでもMac(iOS)のパソコンでも設定をあらかじめ行っていれば、それぞれの復元機能を行うことでデータを取り戻せる見込みがあります。しかしながら、設定ができていなかったり管理者の権限が必要な動作が不可欠だったり、自力で復元が難しい状態であることも多いものです。また、復元機能を実施してしまうと途中で止めることができなかったり、作業の取消ができなかったりと新たに問題が発生してしまうこともあるため注意が必要です。少しでも悩んだ時や削除したデータが大事なものの場合には作業を進める前にプロの復旧業者に相談を行いましょう。アドバンスドテクノロジーは削除してしまったデータの復旧に多くの実績があり、相談も無料です。

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