RAIDのデータ復旧|自分で試せる復元方法と注意点も紹介!

RAIDのデータ復旧|自分で試せる復元方法と注意点も紹介! RAIDのデータ復旧|自分で試せる復元方法と注意点も紹介!

大事なデータを失わないために複数のHDDを使ってRAIDを構築し、運用する方法があります。RAIDは複数の種類(レベル)があり、それぞれ運用方法、データ復旧が必要になった場合の対処法が異なります。RAIDを構築しているTeraStation、LinkStation、LANDISKなどのNASやサーバーにアクセスができない・起動しない・共有フォルダに接続できない・ファイルやフォルダを消してしまった・エラーメッセージが表示されている等、RAID機器に生じる症状は様々です。ここでは、RAID機器に障害やトラブルが起きた時に簡単に試せるデータ復旧・復元方法と注意点も紹介していきます。

目次

RAIDとは


RAIDとは複数のHDDやSSDを組み合わせて1つのドライブのように認識・表示させる技術のことを指します。正式名称はRedundant Array of Inexpensive Disks(リダンダント・アレイ・オブ・インエクスペンシブ・ディスクズ)を略してRAID(レイド)と呼ばれています。

・NASやサーバーでRAIDを使う目的例

HDDなどの記録媒体を複数使ってRAIDを構成する場合には主な目的は下記のようなものが挙げられます。

  1. データの読み書きなど、処理の高速化を図る
  2. 保存できるデータ量を増やす
  3. HDDが故障してもRAID装置の稼働が止まらない様にする
  4. HDDが壊れたとしてもすぐにデータの復旧を行えるようにしたい
  5. データ保全のため

※RAIDを使ったNASではTeraStation・LinkStation(Buffalo製)、LANDISK(IODATA製)、DiskStation(Synology製)、TSシリーズ(QNAP製)などが人気・売れ筋ランキングに入っています。

↓LinkStationからデータ復旧を行いたいと思った時にはこちらも参照下さい。

データ復旧とデータ障害の違い

・データ復旧とは

データ復旧とは、RAIDを構成しているHDDやRAIDを構築して運用しているNAS・サーバーなどが故障した時に、障害が生じた記録媒体に保存されているデータを救出し、トラブルが起きる前と同様に使えるようにデータを復旧させる作業のことを指します。RAIDのデータ復旧が必要となる障害の種類は大きく分けて論理障害と物理障害があり、機器に発生した症状・故障箇所によって復旧方法は異なるものです。

・データ障害とは

データ障害とは、HDDや・NAS・RAIDサーバーなどの記録媒体にトラブルが発生したことによってデータの読み書きが正常に行えなくなった状態のことを指します。

↓NASからデータを復旧したい・取り出したいと思った時にはこちらを参照ください。

RAIDのデータ復旧が必要になる障害の種類

RAIDを構成しているHDDやサーバーに何かしら症状や不具合が起きている時には下記のような障害が発生していることが推測されるものです。

  1. RAID機器に生じる物理障害
  2. RAID機器に生じる論理障害

1.RAID機器に生じる物理障害

物理障害とはRAIDサーバー等に内蔵されているHDDが物理的に故障・破損したことによって発生する障害のことを指します。RAIDのトラブルは内蔵HDDの故障によって引き起こされることが圧倒的に多く、RAID機器に何かしら症状が出た時には注意が必要です。RAIDを構成しているHDDに物理障害が発生している場合にデータの復旧作業を行うには1.高度な技術力2.深い専門知識3.互換性のある部品の調達と調整4.クリーンルームなどの専用環境に加え、経験値や判断力も必須となります。個人で安易に作業や操作を進めてしまうと状態を重篤化させてしまい、症状が出た直後であれば早く安く復旧可能だった状態が復旧不可能な状況に陥ってしまうことも起こりえます。保存しているデータが大事な方・取り出せないと困る・早く問題を解決したい・費用を抑えたい場合にはプロのデータ復旧業者に連絡することを優先しましょう。

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・RAID機器に物理障害が発生し、データの復旧が必要になる症状やトラブル例

  1. 1.RAID機器が起動しない・電源が入らない/2.RAIDで構築しているNASやサーバーにアクセスできない・接続できない/3.共有フォルダにアクセスできない/4.筐体のランプが赤点滅や赤点灯・橙色になっている/5.エラーメッセージが表示される/6.異音が聞こえる/7.内蔵HDDを認識できない/8.ネットワーク上でRAID装置を認識できない等

↓LinkStationやTeraStationにアクセスできない状況でお困りの方はこちら

2.RAID機器に生じる論理障害

論理障害とは、HDDや筐体には問題が無い・壊れてはいないものの、プログラム上に問題が起きた場合の他、誤削除などのヒューマンエラー・ウィルス感染・システムクラッシュなどによって生じる障害のことを指します。論理障害が起きた際にはRAID装置自体は動作可能なことが多く、障害の発生に気づかないことも多いため注意が必要となります。障害発生に気づかず、RAID機器の使用を続けてしまうとデータ復旧の難易度が上がるだけでなく復旧自体が困難になってしまうことも起こりえるものです。

・RAID機器に論理障害が発生し、データの復旧が必要になる症状やトラブル例

  1. 7.内蔵HDDを認識できない/8.ネットワーク上でRAID装置を認識できない/9.間違えて共有のファイルやフォルダを消してしまった等

上記のようなトラブルがRAID機器に発生した際にデータを失いたくない・無くなったり取り出せなくなったりしたら困ると少しでも頭に浮かんだ時には機器の電源を切り、プロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。後悔する結果になる結果になることを防げます。

RAIDのデータ復旧が必要になる症状例


RAIDを構築して運用しているNASやサーバーに下記のような症状が出た時にはデータ復旧を行う必要が出てきます。

  1. RAID機器が起動しない・電源が入らない
  2. RAIDで構築しているNASやサーバーにアクセスできない・接続できない
  3. 共有フォルダにアクセスできない
  4. 筐体のランプが赤点滅や赤点灯・橙色になっている
  5. エラーメッセージが表示される
  6. 異音が聞こえる
  7. 内蔵HDDを認識できない
  8. ネットワーク上でRAID装置を認識できない
  9. 間違えて共有のファイルやフォルダを消してしまった

上記のような症状やトラブルが起きた時には機器の電源を切り、操作や作業を止めることを優先しましょう。通電を続けることや電源の入り切りや再起動など簡単にできることを行った結果、RAID装置のデータ復旧・復元作業の難易度を上げるだけでなく、復旧不可能な状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。上記のような症状やトラブルが起きた時には内蔵HDDに論理障害もしくは物理障害が生じている事が推測され、普段通りに使おうとするだけでデータを消失させるリスクも高まります。間違えて必要なファイルやフォルダを消してしまった場合には、データの確認を行ったり他のフォルダの閲覧や新しいファイルを作成したりするだけでもどんどんデータは上書きされ続けてしまいます。RAID機器から早く安く確実にデータを復旧したいと思った時には手を止める事が最重要となります。

↓LinkStationやTeraStationのランプが赤点滅・赤点灯になった時にはこちらも参照ください。

↓LANDISKが赤点滅になってお困りの方はこちら

自分でできるRAIDのデータ復旧・復元方法を紹介

下記はRAID機器に症状が出た時に自分で試せるデータ復旧・復元方法です。

  1. RAIDのレベル・HDDの本数を確認する
  2. RAIDレベルに対応した復旧ソフトを探してダウンロードする
  3. RAID機器からHDDを取り外す
  4. HDDを直接PCに繋ぐ
  5. ソフトの画面に従って操作を行う
  6. 作業完了

1.RAIDのレベル・HDDの本数を確認する

RAIDのレベル・構成、HDDの本数によって復旧方法が変わるため、確認作業から進めましょう。NASやサーバーの型番やモデル名も外側のケースに記載されているため一緒に確認しておくと作業がスムーズになります。RAIDのレベルでよく使用されているものはRAID0(ストライピング)・RAID1(ミラーリング)・RAID5・RAID6・RAID01・RAID10・RAID50などが挙げられます。

2.RAIDレベルに対応した復旧ソフトを探してダウンロードする

復旧ソフトは様々なソフトがあるため、復旧したいRAIDレベルやOSに対応した復旧ソフトを探す必要があります。

  1. RAIDレベル例:RAID0・RAID1・RAID5・RAID6
  2. OS例:Windows 11・10・8・7・XP・Vista、Mac OS X 10.6~10.15、Linux
  3. 対応メディア例:HDD・SSD・ネットワークHDD・RAIDサーバー・USBメモリ・SDカード・CFカードなど
  4. その他:暗号化されたRAID装置にも対応しているか

※RAIDに対応した復旧ソフトの数はそもそも少ない事やNASやサーバーが暗号化されている場合にデータを復旧したいと思った時には高度な技術力や深い専門知識、経験値と判断力も必須となるものです。暗号化に対応している復旧ソフトもあるものの、無料ではなく有料の復旧ソフトしか流通していない事やRAID機器にトラブルが起きた際に復旧ソフトを使ったとしても復旧が難しい事の方が多く、データが大事・失敗したくない・費用を抑えて復旧したい方は復旧ソフトを使った復旧方法を試すことはおすすめできないものです。

・RAID装置が暗号化されているか確認する方法

  1. Buffalo製のNAS(TeraStationやLinkStation):NAS Navigatorを使う
  2. IODATA製のNAS(LANDISK):MagicalFinderを使う

・RAIDに対応している復旧ソフト例

  1. EaseUS Data Recovery Wizard・DataRescue4・Recoverit・復旧天使・ファイナルデータなど

※作業の途中までは無料だったとしても実際にデータの復旧を行う際には有料になることが多い・復旧ソフトを使ってもRAID機器から欲しいデータの復旧ができないことの方が多いものです。早く安く確実にRAID機器からデータ復旧を行いたいと思った時には復旧ソフトを使う前にプロのデータ復旧業者の無料相談を利用しましょう。希望する結果に繋がります。

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3.RAID機器からHDDを取り外す


RAID機器内のHDDが故障している際にHDDを取り出して元の位置に戻すと自動的にRAIDのリビルドがかかるため注意しましょう。HDDが故障している時にリビルドを行うとデータ情報が損傷する・上書きが進むなどデータが消失する事態に繋がってしまいます。RAIDのデータ復旧を行いたいはずがNASやサーバーからHDDを取り出す事でデータを失ってしまうことも多く起こりえるため注意しましょう。

4.HDDを直接PCに繋ぐ


RAIDを構成しているHDDをパソコンに繋いだ際にWindowsのディスク管理画面で認識できなかった場合には論理障害ではなく物理障害が発生していることが確実となります。復旧ソフトを使えないばかりか復旧ソフトの機能を使うだけで状態が重篤化してしまう事態に陥るため、その場で作業を中断した方が良いものです。また、経年劣化や停電や落雷など自然災害の影響が考えられる・振動や衝撃がNASやサーバーに加わったかもと思われる際には復旧ソフトの利用は避けてプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。

※RAID機器から取り出したHDDを直接パソコンに接続した時には「フォーマットしますか。フォーマットする必要があります。」とエラーメッセージが表示されることがほとんどです。慌てて「はい」を押すと保存されているデータは全て消えるため注意しましょう。

※OSがLinuxの機器でHDDを起動させた際には「fsck」や「xfs repair」等のコマンドを実行するとファイル構造が変更される・データの上書きが進むこともあるため注意が必要です。

※RAIDのレベルによっては2台同時にパソコンに繋ぐ必要があり、同時に接続するための機器やケーブルを別途用意するため余計な出費がかさんでしまうこともあります。また、HDDを複数台、RAID機器から取り出すこと自体がデータ消失に繋がる危険な作業であることも認識しておきましょう。

5.ソフトの画面に従って操作を行う

復旧ソフトを使ってRAIDのデータ復旧を行いたい時にはソフトの画面に従って進めましょう。

  1. 復旧ソフトの画面で復旧希望のドライブを選択→スキャンをクリック
  2. スキャンが進む
  3. データの検索や確認を行う
  4. 復旧したいデータを選択→リカバリーをクリック
  5. データの復旧が確認できたら作業完了

※復旧されたデータは元々の保存場所以外に保存しないとデータが上書きされてしまうため注意が必要です。

6.作業完了

RAID装置からデータが消えていたり誤ってフォルダやファイルを消してしまった時に復旧ソフトを使う方法を試すことでデータが復旧できることもありますが、復旧ソフトを使用しても欲しいファイルやフォルダの復旧ができていなかったり、文字化けが起きてしまったり、復旧された範囲が一部だけだったりすることも多く起こりえるものです。復旧ソフトでRAIDデータの復旧が可能なのは軽度な論理障害が生じている時のみに限定され、中度以上の論理障害や経年劣化を含め、物理障害が発生している場合に復旧ソフトのスキャンをかけてしまうと状態が重篤化してしまい、復旧ソフトを試さなければ早く安くデータの復旧ができた状態が復旧不可能な状況になってしまうことも多く起こりえます。RAID装置に保存しているデータが大事なもの・無くなると困る・取引先に迷惑がかかるかもしれない・早く問題を解決したい・費用を抑えて復旧したい場合には復旧ソフトを使う前にプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先した方が良いものです。

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・復旧ソフトを使ってRAIDのデータ復旧を行いたい時に事前準備が必要なもの

  1. パソコン(Windows/Mac問わず)
  2. データを復旧したいRAID装置内のHDD
  3. データ復旧用のソフト
  4. パソコンとHDDを接続するためのケーブルやUSB接続スタンド

・復旧ソフトで対応可能なNAS、RAIDサーバー例

RAIDに対応している復旧ソフト自体が少なく、無料の復旧ソフトは流通していないため、復旧ソフトを使ってRAIDの復旧作業を行いたい時には有料版を探して購入する必要が出てきます。しかしながら、有料の復旧ソフトを使っても復旧ができないことも多い・復旧ソフトを使った結果、状態が悪化してしまうことも少なくありません。手軽・費用を抑えられると思って安易に復旧ソフトを使ってしまうと後悔してしまう結果にも繋がりかねません。復旧料金が気になる・早く安く復旧したい方ほど、プロのデータ復旧業者に連絡することを優先しましょう。

復旧ソフトを使ってデータの復旧が見込める機種例 データの復旧が見込めるNASとサーバーの製品例
NAS(ネットワークHDD) Buffalo (TeraStation・LinkStation)、IODATA(Landisk・Soundgenic・RECBOX)、QNAP 製のNAS(QNAP TS・QNAP HS・QNAP TBS・QNAP TVS)、Synology製のNAS(DiskStation・RackStation・DS)、エレコム NAS(NSB)、YANO NAS(N-RAID)、NETGEAR NAS(ReadyNAS)、ASUSTOR NAS(AS・LOCKERSTOR・NIMBUSTOR)ロジテックNAS(LSV) メルコシンクレッツ NAS(DELA)、Thecus NAS、ニューテックNAS(NEBBN・NESBN・NCDEN) マウスコンピューター(MousePro)、BIOS(PS)、Infortrend (EonNAS)、drobo(Drobo)、プリンストン(デジ像・EN) Bluesound(VAULT)、IMATION(Data Appliance)、Lenovo(Iomega)、トランセンド(StoreJet Cloud)、ハンファ(MvixBOX)、WESTERN DIGITAL(WD Cloud)、パナソニック(Technics)、Corega(HDD BANK TERA)など
サーバー DELL(Power Edge・PowerVault)、HP(ProLiant)、FUJITSU Server PRIMERGY(プライマジー)、IBM(TotalStorage)、NEC (Express)、ニューテックSupremacy (スプレマシー)など

↓TeraStationからデータを復旧したい・料金を抑えたい方はこちらも参照ください。アドバンスデータ復旧公式ページにて復旧のプロが詳しく解説しています。相談も無料です。

↓LANDISKから費用を抑えてデータを復旧したい方はこちらを参照ください。

RAIDのデータ復旧・復元方法の選択肢


RAID機器に症状が発生した際のデータ復旧・復元方法の選択肢は復旧ソフトを使って自分で復旧する・購入店やメーカー修理に出す・データ復旧の専門業者に相談する方法の3種類が挙げられるものです。自分でRAIDのデータ復旧を行いたい場合にはRAIDに対応している復旧ソフトを活用することを検討しましょう。

  1. 購入店やメーカー修理に出す方法
  2. データ復旧サービス業者に相談する方法

RAID機器に症状や障害が発生した時に「データは不要で機器が起動すれば良い・使えるように戻れば良い」のかNASやサーバー、内蔵HDDに保存している「データを復旧・復元したい」のかによっても対応が変わります。データは不要・筐体の修理だけ希望される方は「購入店やメーカー」へ。早く安く確実にRAID機器からデータを復旧したい時には「データ復旧サービス業者」に相談する方法が選択肢として挙げられます。

1.購入店やメーカー修理に出す方法

RAID装置であるNASやサーバーに保存しているデータは不要で筐体本体やHDDの修理だけ希望する・動くように戻れば良いのであれば購入店やメーカー修理に出す方法を選択しましょう。RAID装置を購入店やメーカー修理に出した場合には、保存されていたデータは保証されず、データは初期化されて消えてしまう・無くなってしまうものと認識しておく必要があります。修理とは、故障した機器や破損した部品に対して交換や修理作業を行うことで再び使えるように戻すことを目的にしています。また、RAID装置を購入店やメーカーに出した場合には修理に要する時間や期間も数週間程度ではなく長い期間かかることも多いため注意が必要です。RAID装置を購入店やメーカー修理に出す選択肢はデータが必要無い・時間に余裕がある場合に限定して考えておいた方が良いものです。RAID装置が動くことよりも中のデータが大事・復旧や救出を優先したい場合には他の方法を優先しましょう。

※メーカーの中にはデータ復旧サービスを行っている会社もありますが、軽度の論理障害にしか対応していない・後から復旧が難しいと返却されることが多い点が注意点として挙げられます。また、修理対応でも復旧対応でもメーカーの場合、数週間から数か月単位と長期間に及ぶことが多く機器が戻ってくるまで業務が止まってしまうことも懸念材料となるものです。RAID機器からデータを早く安く確実に復旧したいと考えた時にはまずは、データ復旧業者の無料相談を利用することから始めましょう。

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2.データ復旧サービス業者に相談する方法

RAID機器であるNASやサーバー内のデータが大事・消えてしまったり取り出しができなかったりしたら困ると考えた場合にはデータ復旧サービス業者に相談する方法が問題解決への近道となります。データ復旧業者に相談した場合には深い専門知識や高度な技術力を持って症状が発生した原因や障害の種類、損傷箇所の特定ができ、物理障害でも論理障害でも対応が可能となります。データ復旧サービス業者を選ぶ時には「独自技術」や「AI技術」を持っている会社かを確認しましょう。技術力の高い復旧会社を選ぶ基準となります。高度な技術力を持っているからこそ、早い対応と費用を抑えたデータ復旧が可能となるものです。どこの会社でも同じように復旧が可能なわけでもなく業者ごとにサービス内容や技術力には大きな差もあります。万が一、技術力の無い・低いデータ復旧業者にRAID機器を出してしまうとデータの復旧・取り出しができないだけでなく、状態が悪化された上で返却されてくる事も起こりえます。検索結果で上位に表示されたから・オフィスや家から近いからと安易にデータ復旧会社を選んでしまうと後悔してしまう結果に繋がりかねません。1社に出してダメだったら次のデータ復旧会社に出せば良いと考えてはいけないものです。そのため、最初に依頼する復旧業者は慎重に選ぶ必要が出てきます。

データ復旧サービス業者の選び方

RAIDを構成しているHDDやNAS、サーバーに症状や障害が発生している時には慌ててしまうことも多いものです。どこの業者に連絡したら良いかわからない・どうやって探せば良いのか悩んでしまう時には下記のような点に注目して判断材料にしましょう。

  1. 高度な技術力でデータ復旧・復元作業を行っている(AI技術や独自技術の有無)
  2. 復旧に要する作業スピードや対応が早い
  3. 復旧費用や復旧料金プランなどがホームページに明記されている
  4. 情報の守秘義務やセキュリティ管理が厳重
  5. クリーンルームなどの専門の環境下で復旧・復元作業を行っている
  6. 復旧実績・復旧事例の有無

RAID装置に保存しているデータが大事なもの・取り出せないと困ることになる・早く問題を解決したい・業務への支障を最小限に留めたい・費用を抑えて復旧したい・復旧料金が気になる等、1つでも当てはまる場合にはデータ復旧サービス業者に連絡することを優先しましょう。アドバンスデータ復旧は1から6の項目を全て満たしているおすすめのデータ復旧会社です。独自技術やAI技術を持っており、高度な技術力で復旧作業を行うからこそ、早い対応と費用を抑えたデータ復旧を可能としています。TeraStationやLinkStation、LANDISK、QNAP・SynologyのNASやDELL・HP・富士通・NEC・IBMのサーバーなど様々なメーカーごとの機種・全てのRAIDレベル(RAID1・RAID0・RAID5・RAID6・RAID10・RAID01など)に対して復旧実績も多くあり、安心です。

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RAIDのデータ復旧が必要になる製品・機種例


RAIDのデータ復旧が必要になる製品・機種例を紹介します。

・RAIDのデータ復旧が必要になる事が多い製品・機種例

RAID対応製品のメーカー例 RAID製品・機種例
Buffalo TeraStation・LinkStation
IODATA LANDISK・Soundgenic・RECBOX
QNAP QNAP TS・QNAP HS・QNAP TBS・QNAP TVS
Synology DiskStation・RackStation・FlashStation
DELL PowerEdge・EqualLogic・Compellent・PowerVault
NETGEAR ReadyNAS
HP HPE ProLiant・HPE ProLiant MLサーバー・HPE ProLiant MicroServer・HPE Edgeline Converged Edge Systems・HPE Moonshot System・HPE Synergy・HPE SimpliVity・HPE BladeSystem
富士通 PRIMERGY・SPARC Servers・PRIMEQUEST・PRIMEHPC・ETERNUS

・その他、RAIDのデータ復旧が必要になる製品・機種例

  1. エレコム NAS(NSB)、YANO NAS(N-RAID)、ASUSTOR NAS(AS・LOCKERSTOR・NIMBUSTOR)ロジテックNAS(LSV) メルコシンクレッツ NAS(DELA)、Thecus NAS、ニューテックNAS(NEBBN・NESBN・NCDEN) マウスコンピューター(MousePro)、BIOS(PS)、Infortrend (EonNAS)、drobo(Drobo)、プリンストン(デジ像・EN) Bluesound(VAULT)、IMATION(Data Appliance)、Lenovo(Iomega)、トランセンド(StoreJet Cloud)、ハンファ(MvixBOX)、WESTERN DIGITAL(WD Cloud)、パナソニック(Technics)、Corega(HDD BANK TERA)など

アドバンスデータ復旧では、メーカー・機種を問わず、データの復旧が可能です。

RAIDの種類(レベル)


RAIDの種類(レベル)は下記のようなものがあります。NASやサーバーでよく利用されているRAIDの種類(レベル)はRAID0・RAID1・RAID5・RAID6が挙げられます。

  1. RAID0(ストライピング)
  2. RAID1(ミラーリング)
  3. RAID5
  4. RAID6
  5. RAID10
  6. RAID2
  7. RAID3
  8. RAID4

1.RAID0(ストライピング)

RAID0は別名ストライピングと呼ばれています。2つ以上のHDDにデータを分散して書き込む方式です。
・RAID0を使うメリット

  1. HDDの記憶容量が最も効率的に使用できる
  2. データの書き込みが高速化できる

※PCからRAID装置に対してRAID00でデータの書き込みを行うとRAIDコントローラカードが自動で書き込んだデータを分割し、それぞれのドライブに書き込みを行います。そのため、RAID0では処理の高速化が見込めることがメリットとして挙げられます。

・RAID0を使うデメリット

  1. 冗長化が無い
  2. RAIDを構成しているHDDが1つでも故障した・問題が発生した場合にはデータの読み取り、復旧ができなくなってしまう

2.RAID1(ミラーリング)

RAID1は別名ミラーリングと呼ばれています。2つのHDDに同じデータをコピー・複製して書き込む方式です。

・RAID1を使うメリット

  1. RAID1を構成しているHDDが1台故障しても稼働し続ける事ができる
  2. RAID1を構成している2台のHDDのうち、1台が故障してしまった場合でももう片方が無事であればすぐにデータ復旧・復元することが見込める・データ消失を防げることがある
  3. HDDの台数が増える程、耐障害性が上がる

※耐障害性とは、RAIDサーバーなどデータを運用している製品の構成の一部が停止、故障したとしても予備の部品や予備の系統に切り替えることで稼働し続けることができる仕組み・設計・状態のことを指します。

・RAID1を使うデメリット

  1. 同じデータを2つのHDDに書き込むため使用容量もコストも倍になってしまう
  2. RAIDを構成しているHDDが2台とも故障した場合には復旧が困難になってしまう事も起こりえる
  3. HDDが1台故障しても運用し続けることができるため、障害の発生に気付きにくく症状やトラブルが生じた際には重篤な問題が発生していることが多い

※RAID1で使用・利用できる容量はディスクの50%以下になります。

・RAID1で構成する際の注意点

  1. NASやサーバーの中からデータを削除した場合には両方のHDDからデータが削除される
  2. バックアップ機能は無い
  3. 重要なデータは別途バックアップを取る必要がある
  4. ディスクの故障や不具合の発生に気付きにくい

RAID1(ミラーリング)は同じデータをHDDやSSDに保存することからバックアップ機能があると思われがちですが、バックアップ機能は無いため注意しましょう。例えば、間違ってデータを上書き・削除してしまった際には両方のディスクに同じ操作が行われる為、データは失われてしまいます。また、RAID1はRAIDを構成している2台のうちの片方に損害や故障が疑われても問題がないRAIDの種類ですが、その分、故障や不具合の発生などに気づきにくい点もあり、注意が必要です。2台のうち、片方のディスクの故障に気づかずに運用を続けてしまった結果、2台とも故障してしまうことも多く起こりえるものです。日頃から定期的に動作確認を行いましょう。

3.RAID5

RAID5は分散データガーディングと呼ばれています。RAID5とは、HDDを3台以上用意した上でRAIDを構成する方式のことを指します。RAID5は1つ分のHDD容量のパリティデータを常に保存することによってRAIDを構成しているHDDが万が一、故障してしまった時にでも失われてしまった部分のデータをパリティから復旧することが可能です。
※パリティとはディスクに障害が発生し、データの受取・受渡し・記録時に誤りが生じるとすぐに感知して訂正を行うための符号のことを言います。パリティはデータ復旧用に使われる冗長コードで自動的に生成されるものです。

・RAID5を使うメリット

  1. RAIDを構成している複数台のHDDのうち、1台が故障したとしても装置を稼働し続けることができる
  2. RAIDを構成しているHDDが故障した際のリスクを軽減できる
  3. HDDが1台故障したとしても残りのHDDに記録されているデータを組み合わせることでデータの再構築・復旧できることが見込める

・RAID5を使うデメリット

  1. パリティの演算時にCPUに負荷がかかってしまう
  2. RAIDを構成しているHDDが2台以上故障してしまった場合は復旧作業の難易度が上がる・復旧自体が困難になることも起こりえる
  3. ディスク本数が増える分、運用していく上で費用がかさむ

4.RAID6

RAID6はRAID5と同様の技術を使ったRAIDの種類になります。2つの違いはパリティの使い方にあります。RAID6はパリティを二重で生成し異なるHDDに記録を行うため、RAID5よりも障害が起きた際のリスク回避が期待できるものです。

・RAID6を使うメリット

  1. RAID6は2台のHDDに障害が発生しまった際にでも残っているデータから元のデータの復旧が見込める
  2. HDDが2台故障したとしてもRAID装置を稼働し続けることができる
  3. ディスクの台数を増やす程に高速化が見込める
  4. ディスクの台数を増やす程に使える容量が増える

※RAID6はRAID5よりもディスクの故障台数に余裕があり、耐障害性に優れているものです。

・RAID6を使うデメリット

  1. パリティの生成量が増えるため容量の効率や書き込みの性能がRAID5よりも劣ってしまう
  2. RAID6で構成していてもHDDの状態・故障台数によっては自力でのデータ復旧が困難になることも起こりえる
  3. ディスク本数が増える分、運用していく上で費用がかさむ事も懸念される

5.RAID10

RAID10(RAID 1+0)とはRAID 1とRAID 0を組み合わせたものです。RAID1(ミラーリング)と同様に2つのHDDに同じデータをコピー・複製して書き込みを行います。書き込み時にはデータをブロック単位で分割し並列に書き込みを行っていくためデータを書き込む速度も速くなります。

・RAID10(RAID 1+0)のメリット

  1. ペアを組んでいるディスクが同時に故障しなければRAID10装置から自分でデータを復旧できる事がある
  2. RAID0のメリットである使用容量の効率性・処理速度の高速化をRAID10では兼ね備えている
  3. RAID10はRAID1のメリットである耐障害性を活用し、データ運用の安定化が見込める

・RAID10(RAID 1+0)のデメリット

  1. データの書き込みを行う際、ディスク容量の半分しか使えない
  2. RAID10を構成するためには最大4台のHDDが必要になり、コストがかさむ

6.RAID50

RAID50(RAID 5+0)とはRAID 5とRAID 0を組み合わせたものです。RAID5を構成したものを複数用意し、それぞれストライピング作業を行うことで運用が可能です。

・RAID50のメリット

  1. RAID5だけで構成した時よりも転送速度が速くなることが期待できる

・RAID50のデメリット

  1. 最小で構成した場合でも6つのHDDが必要となり、導入コストがその分高くなってしまう

その他、RAIDの種類(レベル)にはRAID2・RAID3・RAID4もあります。

RAIDの種類別のデータ復旧や復元方法を紹介


RAIDにはいくつもの種類があり、種類ごとに復旧方法も異なります。下記ではRAIDの主な種類の復旧方法を紹介します。

1.RAID0の復旧方法

RAID0はHDDが1台故障した際には使用ができなくなってしまうRAIDレベルとなります。RAID0機器からデータ復旧を行いたい時には下記、2種類の方法があります。

  1. 復旧ソフトを使って自分でデータ復旧作業を進める方法
  2. データ復旧業者に相談する方法

RAID0機器にエラーメッセージが表示されている・ランプが赤点滅している・長い期間使っていて経年劣化が考えられる・停電や落雷があったなど、HDD自体に故障が考えられる場合には電源を切ることから始めましょう。RAID0で不具合が出た時にはHDDに物理障害が生じていることがほとんどで復旧ソフトを安易に使ってしまうと症状が重篤化してしまいます。RAID0で構築しているネットワークHDDに不具合が出た時には専門のデータ復旧業者に連絡することが最善の方法となります。

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2.RAID1の復旧方法

RAID1はHDDが1台故障した際に他のディスクが無事であれば復旧が見込めるRAIDレベルとなります。RAID1機器からデータ復旧を行いたい時には下記、3種類の方法があります。

  1. 故障したHDDを交換してリビルドを行う方法
  2. 復旧ソフトを使って自分でデータ復旧作業を進める方法
  3. データ復旧業者に相談する方法

RAID1を構成しているHDDが1台だけ故障した際は壊れていないHDDからデータのバックアップを取った後、故障したHDDの交換を行うだけでRAIDの再構築(リビルド)がかかり、簡単にRAID1機器からデータを復旧する事ができることがあります。しかしながら、RAID1を構成しているディスクのうち、1台が故障した時にはもう1台も故障している・壊れかかっていることが大半で、HDDの交換を行う事やRAIDの再構築(リビルド)がかかることで2台とも完全に壊れてしまう・復旧ソフトを安易に使う事で状態が重篤化してしまうことも多いため注意が必要です。HDDの交換や復旧ソフトを使う作業はデータを消失させる大きなリスクを含んだ行為となります。保存しているデータが大事な方・無くなったり取り出せなくなったりしたら困る・早く安く確実にデータを復旧したいと少しでも頭に浮かんだ時には自分で作業を行う前にプロのデータ復旧業者に相談することを優先しましょう。安易に作業を進めて後悔してしまう結果になることは避けた方が良いものです。また、プロのデータ復旧業者の無料相談を利用した方が不安もすぐに解決され、復旧費用の節約にも繋がります。

3.RAID5の復旧方法

RAID5はRAIDを構成している3台以上のHDDのうちの1台だけが故障した状態であればRAID5の特性上は簡単にデータを復旧できる見込みがあるものです。RAID5機器からデータ復旧を行いたい時には下記、3種類の方法があります。

  1. 故障したHDDを交換してリビルドを行う方法
  2. 復旧ソフトを使って自分でデータ復旧作業を進める方法
  3. データ復旧業者に相談する方法

RAID5もRAID1の復旧方法と同様で、故障したHDDを交換してRAIDのリビルドを実施するだけで、データの復旧が見込めるRAIDレベルとなります。しかしながら、HDDの交換自体がデータ消失しかねない危険な行為でもある事を認識しておきましょう。RAIDを構成しているHDDが1台、故障した時には他のHDDもすでに故障しているか、壊れかかっていることがほとんどでHDDの交換を行うだけで、状態の重篤化を進めてしまうことも少なくありません。複数台のHDDが壊れてしまった場合にはRAID1でもRAID5でも個人でデータの復旧を行うことは困難な状況へと陥ります。安易にHDDの交換を行ったがために復旧作業の難易度を上げてしまい、復旧自体が難しくなることも起こりえるものです。復旧ソフトも軽度の論理障害が発生した時にしか使えないものですが、RAID5で不具合が出た時には2台以上のHDDに物理障害が生じていることがほとんどで復旧ソフトのスキャン機能を使ってしまうとデータの上書きや他の障害の併発・症状の重篤化を招く危険性が高まります。RAID装置に入っているデータが大事なもの・早く問題を解決したい・失敗したくない・ファイルやフォルダが無くなると困る・復旧費用を抑えたい等、1つでも当てはまる場合には作業を進める前にデータ復旧業者の無料相談を利用することから始めましょう。その方が希望する結果にすぐに繋がるものです。

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4.RAID6の復旧方法

RAID6はRAIDを構成している4台以上のHDDのうちの2台だけが故障した状態であれば復旧が見込めるRAIDレベルとなります。RAID6機器からデータ復旧を行いたい時には下記、3種類の方法があります。

  1. 復旧ソフトを使って自分でデータ復旧作業を進める方法
  2. 故障したHDDを交換してリビルドを行う方法
  3. データ復旧業者に相談する方法

RAID6で不具合が出た時には複数台のHDDに同時に物理障害が生じていることがほとんどで復旧ソフトを安易に使ったりHDDの交換を行ったりするだけでデータ消失に繋がる・取り返しのつかない状況に陥ってしまう事も多く起こりえるものです。RAID6対応のフリーソフトはLinuxしか無く、WindowsやMac向けには展開されていません。有料の復旧ソフトを使ったとしてもデータが上書きされる・症状が悪化することの方が多くデータを復旧したいはずが逆の結果になることの方が多いものです。データが大事・早く安く確実に復旧したいと思った時には専門のデータ復旧業者に連絡することを優先しましょう。

5.RAID10の復旧方法

RAID10はRAIDを構成している4台以上のHDDのうちの1台だけ、もしくはペアを組んでいるディスクが同時に故障しなければRAIDの再構築および復旧が見込めるRAIDレベルとなります。RAID10機器からデータ復旧を行いたい時には下記、3種類の方法があります。

  1. 復旧ソフトを使って自分でデータ復旧作業を進める方法
  2. 故障したHDDを交換してリビルドを行う方法
  3. データ復旧業者に相談する方法

RAID10で不具合が出た時には複数台のHDDに同時に物理障害が生じていることがほとんどで復旧ソフトを安易に使ったりHDDの交換を行ったりするだけでデータ消失に繋がる・データ復旧作業の難易度が上がるばかりか復旧が困難な事態に陥る事も多く起こりえるものです。データが大事・早く安く確実に復旧したいと思った時には専門のデータ復旧業者に連絡することを優先しましょう。

RAID機器に症状や障害が発生する原因例


RAID機器のデータ復旧が必要になる症状やトラブルが起きる原因は下記のようなものが考えられます。

  1. HDDの故障や不具合の発生
  2. RAIDコントローラカードの故障や不具合
  3. RAIDの構成情報に問題が生じている
  4. 仮想環境のトラブル・ディスクの破損
  5. 経年劣化
  6. 停電や落雷の影響
  7. 振動や衝撃が加わった

1.HDDの故障や不具合の発生


RAID装置に発生するトラブルの原因は内蔵HDDの故障や不具合によって引き起こされていることが多いものです。RAID装置が起動しない・共有フォルダにアクセスができない・ランプが赤点滅や赤点灯、橙色になっている・異音が聞こえる・エラーメッセージが表示されているなどの症状が出ている時には内蔵HDDが故障している事がほとんどで慎重な対応が求められます。RAIDを構成しているHDDが壊れた・壊れかけている時にはRAID機器の電源を切ることを優先し、状態の悪化を防ぐことが最善の対処方法となります。電源の入り切りや再起動を行う・通電し続けるだけでも症状の悪化を促進し、取り返しのつかない状況に陥ってしまう事も多く起こりえるものです。RAIDを構成しているHDDに不具合が起きている場合にデータ復旧・復元作業を行うには1.高度な技術力2.深い専門知識3.互換性のある部品の調達と調整4.クリーンルームなどの専用環境に加え、経験値や判断力も必須となります。個人で対応することは難しい状態のため、プロのデータ復旧業者に一刻も早く相談することを検討しましょう。

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2.RAIDコントローラカードの故障や不具合


複数のHDDを使ってRAIDを構築する際にはRAIDコントローラと呼ばれる部品が仮想的に複数のディスクをまとめて1つのドライブとして認識させた上で制御を行っているものです。RAIDコントローラカードは基板の1つで、RAIDを構成している内蔵HDDが認識しない・データにアクセスができない等の不具合やトラブルが生じる時には、このRAIDコントローラカードの損傷によって症状が引き起こされていることも多く、注意が必要となります。RAIDコントローラカードに故障や損傷が起きている場合には電源の入り切りや再起動は行ってはいけません。通電と通信が再開するとRAIDコントーラカードはHDDに対して多くの読み書きを行うため、構成情報の崩壊や破壊、データの上書きを進めることとなります。RAIDコントローラカードが故障してしまう原因の多くは1.経年劣化2.転倒や落下、落雷や停電などによって衝撃・振動が加わった3.熱暴走4.ホコリや塵などを含めた異物の付着などが考えられるものです。RAIDコントローラに異常が出た時にはRAID機器の電源を切ることが最優先となります。自分でどうにかしようと通電を行うだけでも取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも起こりえます。RAIDコントローラカードに不具合や損傷が発生している場合には個人での対応は難しいため、プロのデータ復旧業者に一刻も早く連絡すべき事態となります。

3.RAIDの構成情報に問題が生じている

「RAID構成エラー」「RAID構成が崩壊しています」「RAID崩壊モード」などのエラーメッセージが出た時は注意が必要です。RAID装置が起動しない・サーバー中のデータにアクセスできない状態であれば、早急に本体の電源を切ることから始めましょう。エラーが出た後、何もしなければRAID装置から早く安くデータ復旧が可能であることが多いものです。しかしながら、構成情報に問題が出た時に電源の入り切りや再起動を行ってしまうと、構成情報がどんどん崩れてしまい取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも起こりえます。再起動を行った際にRAID構成情報が初期化されてしまうとデータの復旧自体が難しくなることにも繋がりかねません。RAID装置にエラーが出た時や読み込みができなくなった際には本体の電源を切り、プロのデータ復旧業者に相談すべき事態となります。

4.仮想環境のトラブル・ディスクの破損

RAIDは特殊なOSを使っているものも多く、仮想環境もどんどん多様化してきています。仮想化サーバーの場合、特殊なファイル形式で設定していることも少なくなく、万が一、ファイルが壊れてしまうと仮想ディスク自体が読めなくなる等のトラブル発生に繋がります。仮想環境に問題が起きた時には仮想化状態から復旧を試み、難しい場合は元のサーバー内のディスクの症状から分析して復旧作業を進めていく必要がありますが、仮想環境のトラブルを解決するには1.深い専門知識2.高度な技術力に加え、経験値や判断力も必須となるものです。そのため、個人で安易に操作や作業を進めてしまうと取り返しのつかない状況に陥ってしまうことも起こりえます。無理に動かそうとせずに何もしないことが最善の方法となり、少しでも困ったり悩んだりした時にはプロのデータ復旧業者に連絡することを優先しましょう。

5.経年劣化

RAID機器を長い期間使っていた場合には、経年劣化によって内蔵HDDが故障することも多く注意が必要です。ハードディスクなどの記録媒体は消耗品でもあり、RAIDサーバーやネットワークHDDを数年運用している場合にトラブルが起きた際には経年劣化が原因で症状発生に繋がっていることが多いものです。データを失いたくない方はRAID機器の使用を止める・電源を切ることから始めましょう。経年劣化によって故障が疑われる時に通電し続ける・電源の入り切りや再起動など簡単な操作を行うだけでも状態はすぐに重篤化してしまいます。RAIDを構成している複数のHDDは同時期に製造されたものがほとんどで、1台故障した際には他のディスクも壊れかけているか一緒に故障していることが多く、安易にHDDの交換やリビルドを行ってしまうとデータ消失に繋がることも多いため注意しましょう。数年サーバーやネットワークHDDを使っていてトラブルが発生した時にはその場でプロのデータ復旧業者の無料相談を利用した方が良いものです。

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6.停電や落雷の影響

停電の後や落雷の後、RAID装置が起動しない・共有フォルダにアクセスできない等のトラブルが起きることも多いものです。また、停電の後に電源を入れ直しただけで筐体や内蔵ディスクに致命傷を与えてしまうことも少なくありません。停電や落雷の後、RAIDを構築して運用しているNASやサーバーに不具合や症状が出た際には本体からケーブルを抜き、電流が流れない様にすることが最善の対処方法となります。

7.振動や衝撃が加わった

引っ越しの時や模様替えの際、RAID装置に衝撃が加わってしまうことも少なくありません。位置を動かした後に症状やトラブルが起きた時にはそれ以上、機器を触らない様にしましょう。ネットワークHDDやサーバー、内蔵ディスクは衝撃や振動にとても弱い特徴があります。機器を動かした後に何かしら不具合が起きた時には振動や衝撃が加わったことが原因で症状発生に繋がっていることが推測されるものです。通電し続けるだけでもデータを消失させる危険性が高まるため、まずは電源を切る事とケーブルを抜くことから始めましょう。

RAIDのデータ復旧を行いたい時に注意したい事


RAID装置に何かしら症状や不具合が発生してしまった時には慌ててしまうことも多いものです。ネットワークHDDやサーバーなどのRAID機器からデータを復旧したい・取り出したいと思った時には下記のような事を行わない様に注意しましょう。簡単にできることを行った結果、本来、早く安く復旧可能だった状態が復旧不可能な状況に陥ってしまうことも多く起こりえるものです。

  1. 通電し続ける
  2. 電源の入り切りや再起動を繰り返す
  3. HDDの交換や入れ替えを実施する
  4. RAIDの再構築(リビルド)を進める
  5. 単体でHDDをパソコンに繋ぐ
  6. RAIDカード(コントローラカード)の交換を行う
  7. ファームウェアのアップデートを行う

1.通電し続ける

RAID装置にトラブルが起きた時には電源を切り、状態がそれ以上変わらない様にすることが最善の対処方法となります。ケーブルを繋いだまま・通電を続けてしまうだけでもデータ消失に繋がる不具合を引き起こします。RAID装置に何かしら症状が出た際にはケーブルを抜いて電流が通らない様にする事から始めましょう。

2.電源の入り切りや再起動を繰り返す

RAID装置が起動しない・共有フォルダにアクセスができない・エラーメッセージが表示されている・本体のランプが赤ランプや赤点滅になっていて使えないなど、何かしら症状が出ている時には電源の入り切りや再起動をすぐに行いがちですが、データを失いかねない危険な操作であることも認識しておきましょう。電源の入り切りや再起動は機器に大きな負荷がかかる行為でもあり、内蔵HDDや部品に故障や損傷が起きていた際には状態の重篤化を進める事やRAIDコントローラが誤動作を起こす・新たな障害を併発させるなどデメリットばかりが目立つ操作となります。簡単に行える行為を行った結果、データの復旧の難易度が上げるだけでなく復旧自体を難しくさせる事も多く、注意が必要です。困った時にはプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することを優先しましょう。万が一、電源の入り切りや再起動を繰り返してしまったとしてもRAIDのデータ復旧に多くの実績がある・高度な技術力を持った業者であれば早く・安く復旧できることも多いものです。費用を抑えたい方は少しでも悩んだ時こそ専門のデータ復旧業者に連絡する事から始めましょう。

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3.HDDの交換や入れ替えを実施する


RAIDを構成しているディスクをネットワークHDDやサーバーから取り出す・交換を行うことは危険な行為であることを頭に入れておきましょう。RAIDは複数のディスクを使って1つのドライブのように認識させる技術ですが、複数のディスクのうちの1台が故障した時には他のディスクも同時に故障しているか壊れかかっていることがほとんどです。これは、RAID装置に搭載されている複数のディスクの製造時期が同時期のものが入っていることが原因として挙げられます。1台壊れた時には他のディスクも同じように故障していると考えて動いた方がデータ消失のリスク回避に繋がります。RAIDを構成しているHDDに不具合や故障が出た時にそのディスクを取り出して入れ直す・入れ替える・他のHDDと交換すると自動的にRAIDの再構築(リビルド)がかかり、データが消失してしまう・復旧が困難になってしまう危険性が高まります。

4.RAIDの再構築(リビルド)を進める

RAIDの再構築(リビルド)を行った場合やHDDの入れ替え後、自動的に再構築(リビルド)がかかった際には途中で止まったり失敗してしまったりすることが多く、注意が必要となります。再構築(リビルド)はHDDに大きな負荷がかかる行為の1つで、再構築(リビルド)を行った結果、ディスク1台の故障が複数台の故障に繋がることも少なくありません。また、再構築(リビルド)は失敗してしまうことが多く、RAID崩壊を引き起こす・データの上書きを進めてしまう等、データ消失に繋がるリスクの高い操作であることも認識しておいた方が良いものです。データを取り出したい・復旧したいはずが、再構築(リビルド)を行ったせいで復旧の難易度が上がるだけでなく復旧不可能な状況に陥ってしまうことも起こりえます。RAIDの再構築(リビルド)自体が専門知識も経験も必要となる操作の1つで安易に作業を進めてしまうと後悔してしまう結果に繋がりかねません。どうしてもHDDの入れ替え・交換や再構築(リビルド)を行いたいと思った時にはプロのデータ復旧業者に相談した上で進めるようにしましょう。

↓RAIDのリビルドとは?下記では、失敗例や危険性について詳しく解説しています。

5.単体でHDDをパソコンに繋ぐ

RAIDを構築して運用しているネットワークHDDやサーバーにトラブルが起きた時には内蔵ディスクを取り出してパソコンに直接繋ぎ、データを取り出す・復旧することを頭に浮かべるかもしれません。しかしながら、RAIDを構成しているHDDをパソコンに接続しても外付けHDDの様に簡単に使用できない・中のデータを見る事はできない仕様となっているため注意が必要です。また、RAIDを構成しているHDDを直接、パソコンに接続することでデータの上書きが進む・エラーメッセージが表示されるようになる・ファイルシステムの破損を促進させてしまう・故障の状態が悪化する事も少なくなく、データが失われてしまうリスクも高まります。また、取り出したHDDをネットワークHDDやサーバーに戻した時にはRAIDの再構築(リビルド)もかかってしまうため、データを消失させたくない方はディスクの取り出し自体、行わない様にした方が良いものです。

6.RAIDカード(コントローラカード)の交換を行う

RAIDカード(コントローラカード)に異常、障害が発生してしまった時に慌てて新しいRAIDカードに交換することは止めましょう。RAIDカードは特殊なものが多く、互換性のあるRAIDカードを探す事や交換を行うためには深い専門知識も必須となります。万が一、誤ったRAIDカードに交換するとデータが消えてしまうことやデータを見ることができなくなってしまうことも起こりえます。また、誤ったRAIDカードでRAIDの再構成(リビルド)を行ってしまうとデータ復旧の難易度が上がるだけでなく復旧自体が難しくなってしまうことにも繋がりかねません。大型のタワー型・ラック型・ブレード型のサーバーの場合はRAIDカードも取り分けて特殊なものが搭載されており、取り扱いには注意が必要となります。RAIDカードのトラブルが起きた時にはHDD内のファイルシステムの異常が同時に起きていることも多いものです。この場合にはRAIDカードの互換性に問題が無かったとしてもデータが見られず困惑してしまう事態に陥ることも少なくありません。RAIDカードの故障によって内蔵ディスクが認識できない等、コントローラカードの不具合や損傷が考えられる時には個人で対応することが難しいことの方が多く、データを失いたくない・失敗したくない・取り出せなくなると困ると少しでも考えた時にはプロのデータ復旧業者に任せることを検討しましょう。

7.ファームウェアのアップデートを行う

RAIDのデータが読み込めない・エラーコードやエラーメッセージが表示される等の不具合が出た時にメーカーのサイトを見て安易にファームウェアのアップデートを行ってしまうとRAID構成が失われる・データの情報が誤って書き込まれる他、内蔵ディスクに物理障害が少しでも生じているとアップデートが途中で止まり情報が初期化される・データ消失に繋がることも多いため注意が必要です。また、ファームウェアのアップデート後にHDDが正しく認識されなくなる事も多く起こりえるものです。その場合には「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」とエラーメッセージが表示され、慌てて「はい」を押してしまうとRAID装置に保存されているデータは全て消えてしまいます。また、実際にファームウェアのアップデートを進めるためには事前準備や一時的に設定の変更が必要な箇所が多い事など、簡単には進めることができない方法でもあります。ファームウェアのアップデートを行ったとしても失敗することの方が多く、データの修復ができない・状態の重篤化に繋がってしまうものです。どうしても作業を進めたいと思った時にはプロのデータ復旧業者に相談した上で行いましょう。

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まとめ・万が一困った時には

RAIDを構成しているHDDやNAS、サーバーを使っていて機器が起動しない・ファイルやフォルダにアクセスができない・エラーメッセージが表示されている・ランプが赤点滅になっている等の不具合が出た時には、まずは、使用を止めてプロのデータ復旧業者の無料相談を利用することから始めましょう。RAID機器本体や内蔵HDDなどの記録媒体に障害が起きている時に通電し続ける・電源の入り切りや再起動を行うことは大変危険です。状態が悪化してしまい、復旧の難易度が上がるだけでなくデータが失われてしまうリスクも高まってしまいます。RAIDに関するトラブルが起きている時には発生原因や障害箇所の特定、適切な対応を行うには深い専門知識や高度な技術力も必須となるため、データを確実に取り出したい時には会社選びも重要となります。アドバンスデータ復旧は独自技術やAI技術を有しており高度な技術力があるからこそ、最短の復旧スピードと費用を抑えたデータ復旧を可能にしています。全てのRAIDレベルに対して復旧実績も多くあり安心です。

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